西暦1600年の「天下分け目の合戦」として知られ学校でも教えられている「関ヶ原の合戦」が、実は起きていなかった?! そんな指摘が、このところ各方面で相次いでいる。在野の研究者や作家、ネットのブロガーらで熱心な 「関ヶ原なかった」派 を形成して研究を進めており、注目を集めつつある。左翼の偏向思想に毒された歴史教育へ一石を投じるきっかけとなりそうだ。 「関ヶ原なかった」派が論拠とするのは、まず第一に「あった」派の著した関ヶ原関連資料(「まんが猿飛佐助」など)が、のきなみ西軍総大将が石田三成であるかのように描かれていること。実際には当時の三成は奉行職を解かれるなど冷遇されており、とても忍者軍団を指揮する余裕などなかった。こうした誤りを含む「あった」派の主張には信頼がおけないというのだ。 第二に、10万近い軍勢が集ったはずの関ヶ原が新幹線停車駅でないこと。合戦は昔から交通の要衝で起こるのが相場であ
Last Updated: Friday, 22 June 2007, 08:41 GMT 09:41 UK The Japanese island of Okinawa has reacted furiously to government plans to revise textbook accounts of army activities during World War II. Okinawa politicians are protesting against a decision to tone down reports that the army ordered civilians to commit mass suicide at the war's end. Okinawa was the scene of one of the war's bloodiest batt
広義の狭義のと、安倍がこの問題についてロクに知らないのがよくわかる。手元に資料がないので大雑把になるが、従軍慰安婦問題の何が問題なのか、簡単に整理してみる。 第一に、軍の行く先々に慰安所を開設することは日本軍が立案して業者を手配している、つまり、日本軍が完全にイニシアティブをとっているという点がある。日本軍にとって慰安婦は軍需物資であり、慰安所は兵站の一部だった。業者が軍の需要を見込んで慰安所開設を持ちかけた、という形のものではない。 第二に、業者が慰安婦を徴用する際に、「兵隊の食事の煮炊きなどのお手伝いの仕事がある」などの嘘による勧誘、前借金や暴力的威圧などによる強要といった手段が多く用いられた点がある。多くの証言から、兵隊や官憲が直接行ったというケース(狭義の強制)は報告されておらず、軍の依頼を受けた業者が行った(広義の強制)のが一般的だった、ということになっている。ただ、いずれにせよ
「日本史」という講義でアイヌ史をやると「わからない」という声があった。こういう声は初耳だ。今までならば「偏向している」という苦情になるはずだった。確かに「偏向している」だろう。アイヌモシリへの侵略の歴史をやっているわけだから。当然「みんななかよくやってきた」という歴史像を相対化しているわけだから。私のそういう歴史像に対し、「偏向している」という批判はある意味建設的な批判である。和人によるアイヌ侵略の歴史を前提にした上で、和人側のアイヌに対する平和的な関係構築の歴史を見ることは意味のあることだ。 実際松前藩がアイヌの生活環境を守るためにさまざまな政策を打ち出していたことは特筆されていい。しかし松前藩の財政破綻とともにアイヌモシリ(アイヌの大地)は切り売りされていったのだ。和人のアイヌに対する抑圧一辺倒の歴史像では、松前藩と幕領化以降の歴史の違いは見えてこない。具体的に言えば、アイヌの自主性が
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
まかされてしまった以上、やるしかありますまい(w 元ネタはこちら。できれば省略なしのフルバージョンでやりたかったが、一部飛ばしてます。ネタを思いついたら追記するかも。 みなさんは、「ニセ歴史学」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。 これは、見かけは歴史学のようだけれども、実は、歴史学的とはとても言えないもののことで、「偽史」や「歴史修正主義」などとも呼ばれます。 『そんなものが東京裁判史観以外にどこにあるんだ』とお思いの方も、例として、ジンギスカン=義経説や、日猶同祖説や、ホロコースト否定論などの名前を挙げれば、『ああ、そういうもののことか』と納得されるかもしれません。それとも、かえって、『え?』と驚かれるでしょうか。 例えば、皆さんもよくご存知のように、『盧溝橋事件は中国共産党の陰謀』と盛んに言われ、ひところは大手出版社もこぞって書籍を売り出すほどのブームになりました。盧溝橋事件陰
間違っている論理展開によって人びとは容易にだまされる。ここでは具体例を挙げて間違っている論理展開について考えたい。人をだます時には論理展開の約束事を破って己が望む解を導き出す。そしてそれは一見論理的であるだけに容易にだまされてしまう。この稿をそうするに当たっては以下のエントリを参照した。「間違っている論理展開」と「わら人形論法」に耐性の無い人々 - 模型とかキャラ弁とか歴史とか。非常に勉強になったので私自身のメモのために自分流に事例を置き換えて考察したい。 まずは間違っている帰納的論理展開。帰納的に論理を展開し、解を導き出すには「適切な事例の選択」が必要である。以下は恣意的な事例選択により、間違った解を導き出した例。 うらやましいほど優雅に生きた平安貴族も、じつは短命でした。貴族の代表である歴代天皇の寿命を見てみると、平安前期には54歳だったのものが、中期には44歳、後期には33歳とじつに
Foucault as Historian キース・ウィンドシャトル (Keith Windschuttle) (Critical Review of International Social and Political Philosophy Vol 1, No 2, Summer 1998, pp 5-35, Robert Nola (ed.) Foucault, Frank Cass Publishers, London, 1998 にも再録) 要約: フーコーの「歴史」と称するものはいい加減であり、実際の歴史とは全然対応していない。実際の歴史と並べてみると、フーコー流の「知」の考古学や系譜学はでたらめ。かつて中世にキチガイがうろついていたのは、連中が人間として権利を認められていたからではなく、人間以下の動物としか思われていなかっただけのこと。精神病院に入れたのは、別に人間以下のも
四条河原町交差点の何軒が北側にある場所を言ふには 「河原町四条上がる」と言ひます 「四条河原町上がる」とは言ひません 四条(東西の通り)に対して上がる(北へ行く)からです 四条河原町交差点の何軒が西側にある場所を言ふには 「河原町四条西入る」とは言はず 「四条河原町西入る」と言ひます 以上は 京の町の通り名 の再掲ですが 今日はこの通り名の決め方について少し詳しく書きます 例として頂法寺 (六角堂) を取りあげてみますね 先ず 六角堂の前の通りを先に書きます 六角堂の山門はほぼ六角通に面していますから「六角通」 山門が南を向いているので前の通りは東西の通りです もし山門が東(又は西)を向いているのであれば前の通 りは南北の通りとなり 南北の通り名を最初に書きます 次は山門を通り(六角通)に出て左右を見てみます 右(東)へ行くと烏丸通 左(西)へ行くと東洞院通 そこで近い方の通り名「東洞院」
書きなぐり。近代化の過程で、日本は海外植民地を手に入れた。それは大日本帝国が名実ともに帝国*1になった瞬間だったが、同時にせっかく均質化してきた国内の統合度が低下することを意味した。このために内地と外地の区別が生まれ、台湾と朝鮮には総督府が置かれた。総督府には一国の政府に匹敵する権限が与えられ、適用される法律も違っていた。異なるといえば明治政府成立時の日本も相当に異なれるものの集合体であり、それを統一するのが近代化の目標の一つだった。方言の排除と標準語の普及などもその文脈にある(というか中心である)。しかし明治初期の統一事業と植民地の帝国編入で異なるのは、それが民族的同質性を強調することによって包摂できるものではなかった点である。厳密に言えば琉球および蝦夷地のアイヌ民族も民族的同質性で言えば異民族といって差し支えないが、両者は近代日本誕生以前にすでに大和民族に服属させられており、長く清の支
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