文化庁は、国立の美術館や博物館などの文化施設が入場料などで得た収益を自前で使うことができるよう見直す方針を固めた。 現場の創意工夫を促し、職員の士気を高める狙いがある。2014年の実施を目指している。 国立の文化施設は、美術館や博物館、劇場など全国に18か所あり、文化庁が所管する国立美術館、国立文化財機構、日本芸術文化振興会の三つの独立行政法人(独法)が運営している。展覧会や観劇の入場料などで得た収益は10年度で約5億円。現在、その収益の大半は国に納められている。 政府は今年1月、102の独立行政法人を65に再編することを柱とした独法改革の基本方針を閣議決定したが、その中で14年にも国立美術館など3独法を「文化振興型法人」として統合することや、「国の負担を増やさない形での事業拡充」を目指すことを明記した。
※本件は、平成24年4月17日付け(24庁財第62号)で、文化庁次長 から関係教育委員会教育長宛に発出した通知です。 (宛先)岩手県、宮城県、福島県、仙台市教育委員会教育長 東日本大震災の復旧・復興事業に伴う 埋蔵文化財の取扱いについて(通知) 東日本大震災の復旧・復興事業に伴う埋蔵文化財の取扱いについては,これ まで「東日本大震災の復旧・復興事業に伴う埋蔵文化財の取扱いについて」(平 成23年4月28日付け23庁財第61号文化庁次長通知)により通知してお り,貴教育委員会においてもこの通知のほか,地域の現状等を踏まえ,迅速な 埋蔵文化財の発掘調査の実施に御尽力いただき感謝申し上げます。 東日本大震災から1年が経過し,各地方公共団体の復興計画の策定等が進み, 個人住宅の高台移転等の本格的な復興事業が進められつつある中で,迅速な埋 蔵文化財の発掘調査の実施は,円滑な復興と埋蔵文化財保護の両
当面の文化芸術活動について このたびの東日本大震災によって亡くなられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げると共に,被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。被災地においては,今なお行方不明の方々の捜索が続き,不安かつご不自由な生活を余儀なくされている方々が多数いらっしゃることには胸が痛むばかりです。 こうした中で,余震の恐れや計画停電,事業の自粛などにより,被災地以外の地域においても伝統的な行事や文化芸術活動が縮小されるなどの動きがあると承知しております。文化芸術は本来,私たちの心に安らぎと力を与え,地域の絆を強め,明日への希望を与えてくれるものであり,その縮小は経済社会全体の活力にとって好ましいものではありません。全国各地の活発な文化芸術活動によって国民ひとりひとりが活力を取り戻すことが,日本全体の元気を復活させるために必要なことであり,被災された方々に対する一層の支援につながる
佐渡鉱山(大立竪坑櫓)=新潟県教育委員会提供世界文化遺産への推薦に向けた国内暫定リストに追加される「百舌鳥古墳群」=大阪府教育委員会提供 文化庁は14日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産への推薦に向けた国内暫定リストに、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)と、仁徳天皇陵などを含む「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)を追加することを決めた。暫定リストは、自然遺産1件を含め14件になる。 今回の2件は一昨年、文化庁が暫定リストへの追加を検討しながらも、課題があるとして追加が見送られていた。 「佐渡」は、すでに世界遺産に登録されている「石見銀山」(島根県)と統合する案が検討されてきたが、島根側が反発。今回、文化審議会が「佐渡」だけでも「アジアを代表する鉱山の遺産として顕著な普遍的価値を持つ」との判断を示したため、文化庁は「佐渡」の金山としての価値を強調する形で単独
奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)からはぎ取った極彩色壁画について、文化庁の古墳壁画保存活用検討会の作業部会は29日、「石室へ戻すことは技術的に不可能」とする意見で一致した。 8月4日に開かれる同検討会に報告、現地での保存を事実上断念することが正式に決まる見通し。石室を解体して修復中の高松塚古墳(明日香村)の国宝壁画の保存方法にも影響を与えそうだ。 キトラ古墳の壁画は、下地のしっくいがはがれ落ちる危険があり、カビも広がっていた。このため文化庁は緊急的な措置として、平成16年にはぎ取り作業を開始。朱雀(すざく)などの四神図や十二支図、天文図を取り外した。 作業部会は石室に戻した場合、「間違いなくカビが生える」と指摘。温度と湿度を制御して発生を防ぐ施設を墳丘に造るのも、現在の技術では不可能で、博物館などでの保存管理が望ましいとした。
すべての壁画がはぎ取られたキトラ古墳(奈良県明日香村)の石室について、文化庁は10日の古墳壁画保存活用検討会作業部会で、天文図が描かれていた天井部が、平成16年の発掘調査開始時からわずか5年足らずで、カビによる変色や漆喰(しっくい)の消失など劣化が深刻化している状況を明らかにした。 壁画の調査担当者らが石室内に入ることで、カビのえさになる有機物や雑菌が持ち込まれたのが劣化の主な原因とみられる。 石室内の発掘調査直前の16年4月には、天井全体が白さをほぼ保っていたが、天文図のはぎ取り作業中の昨年2月や終了後の昨年11月には、バクテリアなどによる黒いシミが目立ち、厚さ数ミリの漆喰層が酢酸菌によって溶けて消失していることが分かった。 石室では、1カ月に数回、カビの点検や除去を行っているが、現在も劣化の進行は止まらないという。同庁は、石室に残る漆喰のはぎ取りについて、今年5月ごろから約1カ月の短期
発泡スチロールで平城宮跡保護 奈良1300年祭主会場 2006年12月14日 奈良県や関西経済連合会などが2010年開催をめざすテーマ博「平城遷都1300年記念事業(奈良1300年祭)」で、パビリオンなどを建設する主会場にするため、世界遺産の平城宮跡(奈良市)を盛り土や発泡スチロールなどで覆う計画が進んでいることがわかった。埋蔵文化財の損傷を心配し、主会場にすることに文化庁も一時難色を示したが、盛り土などで損傷の可能性は低くできるとして許可する方向だ。これに対し、考古学者の間からは「何でそこまでして開くのか」との声が漏れる。 主会場にする計画のある平城宮跡。左下は復元された朱雀門、左上は復元中の大極殿=奈良市で、本社ヘリから 事業主体の「平城遷都1300年記念事業協会」(会長=秋山喜久・関経連会長)によると、盛り土が必要なのはパビリオンの建設予定地など10ヘクタール弱。平城宮跡会場のほぼ3
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