鉄道車両の中で動力を持たず、機関車に牽引される旅客車両を客車という。日本では電車が発達し、非電化区間でも気動車が主流のため客車列車は少ない。現在は寝台列車やSL列車などに使われている。そんな貴重な客車列車の中に、こっそり電車が紛れ込んでいるらしい。正しくは電車を改造した「元電車」だという。さて、どこにあるのだろう。 わたらせ渓谷鉄道「トロッコ列車」。両端は旧国鉄12系客車。中間車は京王電鉄の電車を改造した車両 わたらせ渓谷鉄道のトロッコは京王電鉄5000系 関東近辺で電車を改造した客車が走る路線は2つ。どちらも紅葉が見事な路線だ。1つ目はわたらせ渓谷鉄道(群馬)の「トロッコわたらせ渓谷号」に使われている。この列車はディーゼル機関車が客車4両を引っ張る編成だ。このうち、両端の車掌室付きの車両は旧国鉄の12系客車。つまり生粋の客車である。 しかし中間のトロッコ車両は、京王電鉄の5000系電車を