JR北海道釧路支社はこのほど、新デザインとなった「2429D完乗証明書」第2弾の配布を11月1日より開始すると発表した。 「2429D完乗証明書」(上の写真が表面、下の写真が裏面) 2429Dは根室本線の滝川~釧路間で運転される定期普通列車。車窓から狩勝峠や太平洋を眺めつつ、同路線の大半にあたる全308.4kmを約8時間かけて走破し、「日本一運行時間の長い定期普通列車」「単一列車番号で日本一長い距離を走る定期普通列車」として知られる。 2429Dの終点、釧路駅で証明書を配布 完乗証明書は昨年より配布されており、10月31日をもって第1弾の配布は終了。翌11月1日より第2弾が配布される。新たな証明書では、長い旅の終わりをイメージし、「世界三大夕日」とも称される釧路の夕日をデザインしたものに。裏面には滝川~釧路間の全駅名と発車時刻が記載されている。 「2429D完乗証明書」第2弾の配布期間は1
東日本大震災で被災し、北リアス線の一部区間と南リアス線で運転見合わせが続く三陸鉄道はこのほど、全線運行再開をめざし復旧工事に着手した。 三陸鉄道北リアス線田野畑駅(2006年撮影)。被災は免れたが運転見合わせが続く 同社は現在、北リアス線の久慈~陸中野田間と小本~宮古間にて、臨時ダイヤでの運行を実施している。復旧工事はまず、来年4月までに北リアス線陸中野田~田野畑間で運行再開することを目標に実施する。 現在、種市~久慈間で運転を見合わせているJR八戸線も、同時期の運行再開をめざして復旧工事が進められ、両線の工事が完成すれば、八戸駅から田野畑駅まで線路がつながることに。田野畑駅は震災後も絶景を保つ景勝地・北山崎に近く、県内外から観光客が集まることも期待される。 その後も三陸鉄道は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の全面的な協力の下、2014年4月までの全線運行再開を目標に復旧工事を行うとのこと
最近は首都圏を中心にICカード乗車券が普及しつつあり、きっぷを買う機会が減ってきた。しかし、新幹線や在来線の特急列車に乗るときは長距離きっぷを購入する。JRの駅で買うなら「みどりの窓口」だ。大きな駅なら緑色の看板があるし、小さな駅なら緑地に座席のマークの発券窓口が目印になる。 ところで、どうして「みどり」と名付けられたのだろう。赤や黄色のほうが目立つと思うのだが……。JR東日本のマークは緑色、JR北海道は黄緑色だから「みどりの窓口」でいいにしても、JR西日本は青、JR東海はオレンジ、JR四国は水色、JR九州は赤だ。たとえばJR九州なら、「あかの窓口」にしてもいいのではないか。だが、みどりの窓口が緑色なのは全国共通である。 「みどりの窓口」由来はきっぷの色 都心では券売機で指定席券などを販売する駅も多い。ここにもみどりの窓口のマークが 「みどり」といえば、新幹線や特急列車の多くにグリーン車が
今年9月の台風12号の影響で一部区間が普通になっていた紀勢本線が、12月3日の始発列車より全線で運転を再開する。これに合わせ、JR西日本は復興支援に向けた「元気です和歌山キャンペーン」を実施する。 JR西日本とJR東海の境界駅でもある紀勢本線新宮駅 現在、紀勢本線は紀伊勝浦~新宮間でバスによる代行輸送を実施しており、大阪方面からの特急「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」、名古屋方面からの特急「ワイドビュー南紀」の運行にも影響が出ていた。 復旧作業が順調に進めば、今月19日より白浜~紀伊勝浦間の特急が現行の2往復から6往復に増発され、12月2日の最終をもって紀伊勝浦~新宮間の代行バスが運転終了。翌朝より災害前のダイヤで運転が再開される。 全線再開に合わせて実施する「元気です和歌山キャンペーン」では、特別企画乗車券として「元気です和歌山 南紀パス」を発売するほか、旅行会社と連携した団体・個
JR西日本はこのほど、225系などで使用する新型の吊り手を、京阪神エリアの普通電車に使われる321系や207系にも順次導入すると発表した。 新しい吊り手は、輪の内径が従来の85mmから100mmに広がり、太さも従来の15mmから20mmに。オレンジ色で目立つため、とっさのときにつかみやすくなり、安全性が増した。321系に関しては、新型吊り手の導入に合わせて出入口付近の吊り手を増設し、より多くの乗客が利用できるようにするという。 JR西日本の321系や207系に導入される新型の「吊り手」(画像提供:JR西日本) ところで、首都圏の電車だと「吊り手」よりも「吊り革」と呼ぶことのほうが多い。「走行中は危険ですので、吊り革や手すりにおつかまりください」という車内放送もよく聞く。でも実際のところ、「吊り革」は革製ではない。輪の部分はプラスチックで、帯の部分はナイロン繊維を樹脂でコーティングしているそ
鉄道路線の"終点"といえば、列車が到着した後、折り返しの列車となって戻っていくような駅をイメージする人が多いかもしれない。 ところが、ある路線の"終点"にもかかわらず、全列車が通過してしまう駅がある。特急列車が通過するならともかく、その駅は一部の日を除き、普通列車さえ停まらない。誰も困らないのだろうか? ……もちろん困る。駅があれば、そこには利用者がいる。ただ、まとまった利用者が見込める日は限られるため、その日だけ臨時停車するわけだ。 鹿島サッカースタジアム駅は橋上駅舎。訪問当日は鹿島まつりで臨時営業していた "終点"なのに全列車通過の風変わりな駅、それは鹿島サッカースタジアム駅。ここはJR鹿島線の終点であると同時に、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の終点でもある。隣接する茨城県立カシマサッカースタジアムで試合やイベントがある日のみ列車が停車し、他の日は普通列車も通過する。 JR鹿島線の列車は、ほと
JR北海道はこのほど、札幌~旭川間で運転される臨時特急「旭山動物園号」の利用者数が、29日に20万人を達成する見込みであることを発表した。これを記念したイベントも開催されるとのこと。 キハ183系を使用した特急「旭山動物園号」 特急「旭山動物園号」は2007年4月28日に運転を開始。1981年製造のキハ183系を使用し、4両または5両編成で運転される。車両ごとに「ホッキョクグマ号」「オオカミ号」「ライオン号」「チンパンジー号」「ペンギン号」と名づけられ、旭山動物園の世界をそのまま車両に表現した。 今年9月末時点での利用者は19万8,149名を記録し、今月29日の運転をもって20万人を達成する見込みに。これを受けて、29日は札幌駅にて記念イベントを開催する。記念撮影や記念の絵本の贈呈などが行われる予定だ。 なお、20万人を達成する29日以降、来年1月29日までの間、指定席券を持って「旭山動物
JR北海道はこのほど、特急「スーパーおおぞら」「スーパー北斗」「北斗」のグリーン席をリニューアルすると発表した。 キハ283系グリーン車の客室イメージ。広々として高級感のある車内に 改造前のキハ283系グリーン車 新グリーン車が導入されるのは、特急「スーパーおおぞら」(札幌~釧路間)のキハ283系、特急「スーパー北斗」(函館~札幌間)のキハ281系とキハ283系、特急「北斗」のキハ183系。 プライベート空間を確保し、ゆとりやなごみの感じられる室内を演出すること、機能的な快適な設備の充実を図ることなどをコンセプトとしている。 座席はワンランク上のゆったりとしたものに。落ち着きのあるブラウン系の生地を使用し、やわらかな触り心地で高級感を演出した。背もたれ上部の形状を工夫し、周囲の乗客の視線が気にならないよう配慮されている。また、全席のひじかけにコンセントが設置され、パソコンや携帯電話の充電の
東京大学は、カブトムシのサナギ-幼虫間におけるコミュニケーションとして、サナギが振動を発して周りの幼虫から身を守ることが判明したと発表した。研究は東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻の石川幸男教授らによるもので、同成果は「Behavioral Ecology and Sociobiology」オンライン版に掲載された。 昆虫のサナギは大人しくて不活発だと思われがちだが、一部の昆虫に限っては活発に動き、音や振動を発することが知られている。ただし、それらの音や振動がどのような機能を持つのかについては、ほとんどわかっていなかった。しかし、今回研究グループは、カブトムシのサナギが振動を発することで、近づいてきた幼虫を遠ざけて身を守ることを発見したのである。 カブトムシの幼虫は、腐葉土中に群れを作って生活をしており、幼虫は初夏になるとサナギ室と呼ばれる部屋を地中に作り、その中でサナギ
JR東海とJR西日本は20日、東海道・山陽新幹線「のぞみ」などで活躍した300系車両が、2012年春をもって引退することを発表した。 2012年春で引退することになった東海道・山陽新幹線300系 300系は、JRの発足後に初めてデビューした新幹線車両。1992年3月、「のぞみ」として営業運転を開始し、翌年から山陽新幹線への乗り入れも実施。東京~新大阪間を2時間30分で結ぶなど、大幅な速度向上に貢献した車両だった。1999年に登場した700系車両とともに、東海道新幹線全列車の最高速度270km/h(それまでの最高速度は220km/h)も実現させた。 東海道・山陽新幹線では、2007年よりN700系車両を集中投入し、300系の置き換えが進められている。本年度中にJR東海所属の700系9編成(144両)がJR西日本へ譲渡され、JR西日本所属の300系と置き換えるという。 東海道・山陽新幹線の16
西武鉄道の路線図を見ると、なぜか多摩川線(武蔵境~是政間)だけが他の路線から孤立している。JR中央線と接続する多摩川線の起点・武蔵境駅は、国分寺線や多摩湖線と接続する国分寺駅と3.4kmしか離れていない。もう少しでつながったのに、つながらない。どうしてこうなったのだろう? 西武鉄道の路線図。多摩川線だけが孤立している 西武といえば黄色い電車だが、多摩川線の電車は白。独特の雰囲気だ その理由は単純明快。多摩川線はもともと多摩鉄道によって開業した路線で、後に合併されたという経緯があるからだ。多摩鉄道は1910(明治43)年に設立され、1917(大正6)年に武蔵境~北多摩(現在の白糸台駅)間が開業した。1919年、常久駅(現在の競艇場前駅)へ延伸。1922年に是政駅まで開業している。その後、1927(昭和2)年に旧西武鉄道に合併された。 多摩鉄道を合併した旧西武鉄道は新宿線と国分寺線を運営してお
JR北海道は13日、札沼線(学園都市線)桑園~北海道医療大学間で進められている電化設備整備に関して、第1次電化開業を2012年6月、全面電化開業を2012年10月と発表した。 札沼線の新琴似駅(写真左)は高架駅に、石狩当別駅(同右)は橋上駅になった 同区間は札幌近郊区間として沿線人口が増加し、桑園~新琴似間が高架化され、八軒~あいの里教育大間の複線化されるなどサービス改善が進められた。しかし現在も非電化で、使用されるディーゼルカーの老朽化も進んだことから、2011年度末の完成をめざして電化設備の工事が行われてきた。 JR北海道の発表によれば、電化設備の整備は来年3月で完了。その後は試運転など準備を進め、6月より7割程度の列車が電車での運転に。10月に全列車を電車に置き換え、ダイヤ改正を実施するという。 同区間の電化に際し、車両費85億円をかけて42両の新製車両を投入。これらの車両は札幌圏全
「スロープカー」という乗り物をご存知だろうか。モノレールの仕組みを応用した乗り物で、営業や運用にあたってはエレベーターに準じている。「有料で人を運ぶシステム」だけど、法律上は鉄道という扱いにはならないらしい。 スロープカーは全国の観光地に設置されている。東京では、JR王子駅そばの飛鳥山公園にある「アスカルゴ」がそれだ。2009年から稼動し、公園の施設の一部として無料で利用できる。いわば"斜めに動くエレベーター"だ。 飛鳥山公園のスロープカー「アスカルゴ」 ウェスパ椿山の「しらかみ号」」 スロープカーが全国の鉄道ファンに注目されたきっかけは、2000年に青森県のJR五能線、ウェスパ椿山駅に隣接するリゾート施設に設置されたスロープカー「しらかみ号」だ。五能線は日本海を望む景色が素晴らしいと鉄道ファンに人気の路線。その沿線に小さなモノレールが登場すれば、鉄道ファンの関心を集めるのも当然だろう。
作家、スポーツライターとして幅広い分野で活躍し、最近はtwitterでの率直な発言が何かと話題になることの多い乙武洋匡氏。そんな乙武氏が、講談社から『オトタケ先生の3つの授業』 と『希望 僕が被災地で考えたこと』 を同時に出版した。 前者は乙武氏が2010年3月までの3年間、東京の小学校で教師としてクラスの子どもたちに行った授業をもとした小学生向けの読み物であり、後者は東北地方太平洋沖地震後に被災地を巡った自身の行動の記録である。 一見するとまったく内容の異なる2冊をなぜこのタイミングで出版したのか。それぞれの書籍には乙武氏のどんな思いが込められているのか。ご本人にじっくりと話を伺うことができた。 震災で初めて「障害者は弱者なのか」という無力感に襲われた ――まずは『希望 僕が被災地で考えたこと』のお話から伺います。震災当日の体験が生々しく記されていて、あの日のことを思い出しました 「3月
JR東日本は3日、常磐線の今後の運転計画を発表した。現在、運転を見合わせている区間のうち、久ノ浜~広野間を10月10日より運転再開し、その後はいわき~広野間で特別ダイヤによる運転を行う。 一部区間の運転見合わせが続く常磐線。特急「スーパーひたち」もいわき駅までの運転となっている 常磐線の久ノ浜~亘理間は、東日本大震災と福島第一原発事故の影響で運転見合わせが続くが、うち久ノ浜~広野間の復旧工事がこのほど完了。9日でバス代行輸送が終了し、10日朝より列車の運転を再開することに。 10日以降のいわき~広野間の特別ダイヤでは、広野行の列車(下り9本、上り8本)と久ノ浜行の列車(1日9往復)が設定され、一部の列車は水戸駅まで直通する。また、早朝には草野駅発の電車(水戸行)も。 上野~いわき間は通常ダイヤで運転されており、いわき駅発着の特急「スーパーひたち」との接続も考慮されたダイヤとなっている。 な
東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事が進行しており、来年3月には外観を見られる予定だという。この駅舎を設計した建築家は辰野金吾氏で、1914(大正3)年に中央停車場として竣工された。 辰野氏は東京駅のほかにも、日本銀行本店や明治生命会社など、当時の大企業の建物を次々と手がけた。渋沢栄一氏ら、財界人の邸宅も設計したという。また、釜山停車場、南海鉄道難波停車場、阪堺軌道恵美須町停車場、万世橋停車場といった鉄道駅の建築にも関わった。 南海電鉄の浜寺公園駅 優雅な曲線の柱が美しい その中でも、彼の初めて手がけた鉄道駅が、南海電鉄の浜寺公園駅。彼の所属した辰野・片岡建築事務所の設計で1907(明治40)年に建築され、なんと100年以上を経たいまも現役で使われている。 浜寺公園駅は大阪府堺市にあり、難波駅からは南海本線の普通電車で28分ほど。都心に近いとはいえ、平日朝に難波方面の準急が3本停車する以外は普
新着記事一覧 JAL、沖縄キャンペーンで割引運賃「スーパー先得」を新規設定 [19:03 10/21] 【コラム】手のひらサイズのクリエイションツール 第6回 自分の字で直接メモすることが可能な文具アプリ「FastFinga」 [19:00 10/21] パスワードでチャージ可、モバイルデータ通信『Doccica』新機能 - 日本通信 [18:56 10/21] 2年越しのメジャーアップグレード、Spring 3.0発表 [18:31 10/21] ネクスウェイ、本部と店舗間のコミュニケーションを改善する分析サービス [18:29 10/21] 東芝、ウイルスの活動を抑制するフィルター搭載のクリーナー2モデル [18:21 10/21] デジタル一眼レフFan主催「女性のためのデジタル一眼レフ教室」参加募集開始! [18:21 10/21] アドビ、アップルストア銀座にてアド
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く