日米共同訓練に参加する米陸軍兵(左下)と陸上自衛隊員=静岡県の東富士演習場で2017年9月18日、ロイター 米軍と自衛隊は、中国の軍事的脅威を念頭に、物資や装備品の備蓄・補修施設を沖縄県などの南西諸島に整備する検討に入る。米太平洋陸軍で後方支援を担当する陸軍第8戦域維持司令部のジェレッド・ヘルウィグ司令官(少将)が、毎日新聞の取材に明らかにした。既存の米軍・自衛隊基地内に整備して共同使用することを想定しており、台湾海峡などでの有事に迅速に対応する能力の向上を図る。 米陸軍は世界各地の有事に素早く対応するため、あらかじめ銃器などの装備品や食料、水、医薬品を備蓄し、装備品の補修にも対応する施設を欧州や中東、アジアに設けている。西太平洋では、相模総合補給廠(しょう)(相模原市)、米軍港湾施設の横浜ノースドック、キャンプ・キャロル(韓国)、米領グアムが主要な備蓄機能を担ってきた。