東日本大震災の発生に伴い、岩手県宮古市の堤防を乗り越えた大津波=2011年3月11日(宮古市役所提供)【時事通信社】 日本を滅ぼす巨大自然災害の危機 本年(2024年)3月、土木学会は、首都直下地震や巨大高潮等の「国難」級の自然災害の被害想定の最新版を公表した。首都直下地震の(フロー被害とストック被害を合わせた)経済被害総額は1001兆円に上る。東京湾、伊勢湾、大阪湾の巨大高潮の経済被害総額はそれぞれ115兆円、126兆円、191兆円という結果が示された。 ちなみに、東日本大震災における被害総額は、74兆円になるとの推計値が公表されているが、この値を踏まえれば、三大都市圏における巨大高潮の被害は、あの「1000年に一度」ともいわれた巨大地震津波の被害、原発事故まで含む深刻な被害をはるかに上回るものであると想定されているのである。首都直下地震について言うなら、その被害はあの東日本大震災の実に
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