沖縄県知事選の最新ニュースまとめはこちら辺野古集落の入り口。「辺野古社交街」の看板が立つが、かつてのにぎわいは見られない(27日、沖縄県名護市で)=大原一郎撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画が浮上して22年。沖縄は、名護市辺野古への移設工事が本格化して初の知事選を迎える。政局や選挙のたびに計画が二転三転し、翻弄(ほんろう)され続けてきた辺野古住民は、様々な思いで選挙戦を見つめている。 9月下旬。埋め立て予定地から約1・5キロ離れた辺野古集落は静けさに包まれていた。かつて、約150軒ものレストランやスナックが営業していたが、現在はほとんどが店を閉じた。 集落を見下ろす高台には、2004年に開校した国立沖縄高専がある。近くの米軍演習場からは機関銃の音が響く。全学生の3分の2の約550人が道路を隔てた寮で暮らすが、集落に若者の姿は見られない。 地元商工社交業組合の元会長・飯田昭弘