短答直入 円高や原燃料高など、企業の経営環境が厳しさを増すなか、日本を代表する企業のトップはどんな成長戦略を講じているのか。話題の企業の内実に鋭く切り込むインタビュー。 バックナンバー一覧 医療費削減に迫られ大きく変わる日本の薬価制度。米研究製薬工業協会(PhRMA)会長で、米製薬大手メルクのケネス・C・フレージャー会長兼CEOに聞いた。 ──日本ではがん治療の新薬「免疫チェックポイント阻害剤」が、効果は高いものの高額で医療財政を圧迫するという議論が出ています。小野薬品工業とブリストル・マイヤーズスクイブの「オプジーボ」が販売され、メルクも同じタイプの「キートルーダ」(海外名)を日本で開発しています。 この新たながん免疫療法について、まず強調したいことは、近年の医学における画期的な発見であり、ブレークスルーとなったという点です。半世紀以上がん領域の研究を続け、ようやくキートルーダのような、
![画期的新薬を阻む日本の薬価制度は本末転倒だ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/24f3d56024baf37c70b4320820957eaf2bbbf68f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F4%2F9%2F-%2Fimg_49392442c1bb185d98e919c6db9b2f6d336744.jpg)