(ブルームバーグ):邦銀の海外与信残高が英国を抜き、少なくとも1999年以降では初の世界一となった。国内融資の収益性が低いため、海外進出などで対外融資を強化してきた。資本規制や域内の景況悪化で欧州の銀行が海外融資を縮小する中、比較的体力のある邦銀がシェアを伸ばしている。 国際決済銀行(BIS)が24日に発表した統計によると、3月末時点の国内銀行の海外与信残高 (邦銀とその外国子会社による海外融資など)は統計開始の1983年以降で最高の3兆5270億ドル。残高は2011年3月から1兆ドル以上増えている。昨年12月時点ではトップだった英銀の残高 は3兆5155億ドルで2位。 日本銀行の異次元金融緩和で収益の低下した国内融資を補うため、邦銀は海外融資業務を強化。三菱UFJフィナンシャル・グループが13年にタイのアユタヤ銀行を買収したほか、今年2月にはみずほフィナンシャルグループがロイヤル・バ