2016年2月17日(日本時間)に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」について、「空前絶後の高精度、日本のX線天文衛星がすごすぎる」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46306)および、その痛ましい続報「『ひとみ』に何が起きたのか」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46660)にて、紹介いたしました。 打ち上げからわずか1カ月後の3月26日、ひとみはミスと不運の連鎖により回復不能の損傷を受け、運用は断念されました。 ひとみの機体は現在も軌道上を周回していますが、電力が復活する見込みはありません。今後何年もかけて、わずかな大気との摩擦によって徐々に高度を下げ、最終的には大気圏に突入して燃え尽きると予想されます。 しかしひとみの観測装置は、短い期間ですが、試験的な天体観測を行ない、選ばれたいくつかの天体のデータ