1992年、都市考古学者のシェリル・ウィルソン氏は、米ニューヨーク州マンハッタンにある世界貿易センターで、「ニューヨーク・アフリカ人墓地プロジェクト」の研究室に使えそうな物件を探していた。管理会社はツインタワー北棟の67階はどうかと提案したが、高いビルは苦手だったので、最終的にその隣にある8階建ての第6ビル(6WTC)の1階と地下室に落ち着いた。 そして2001年9月11日、ツインタワーに2機の航空機が突入し、ビルは崩落。3000人近い死者を出した。このとき北棟の正面の部分が第6ビルの上に崩れ落ち、ウィルソン氏の研究室に収められていた数十万点もの歴史的遺物もろとも破壊した。それらは、ニューヨークの町の起源や、この町を世界的大都市へと成長させた奴隷や労働者たちの歴史を伝える貴重な資料だった。
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