増える不況予測 それでは今回最初のテーマを書く。2023年の不況の可能性とその程度についてだ。 2023年に入ってから、日本でもそうだが、アメリカでも「これから不況になる」との観測が非常に多くなっている。アメリカの主要メディアに掲載された国際機関や著名なエコノミストの観測を見ると、やはり不況入りは避けられないと思われる。そうした観測の一部を以下に列挙してみた。 <ゲオルギエヴァIMF総裁の1月2日の発言> 「世界経済の3分の1がリセッションに入ると予想される。不況でない国でも、数億人の人々にとっては不況と感じるだろう」 <「2023年に米国が景気後退する確立は70%とエコノミストが予測」(12月20日のブルームバーグ記事)> 「エコノミストは、米経済が来年不況に陥る可能性は10分の7であるとし、連邦準備制度理事会による大幅な利上げを受け、需要予測を削減し、インフレ予測を切り下げた」 <「2