「白紙」となったドナルド・トランプ米政権の駐韓米大使候補として、元在韓米軍司令官のウォルター・シャープ氏(陸軍大将・予備役)の名前が急浮上した。シャープ氏は司令官時代、北朝鮮への軍事作戦計画「5029」の策定に関わった人物である。トランプ大統領は、「従北」の文在寅(ムン・ジェイン)政権に怒りをためているとされる。朝鮮半島を熟知する「軍事のプロ」を新駐韓大使に抜擢(ばってき)すれば、対北攻撃を排除しないトランプ政権の断固たる覚悟を示すことになりそうだ。 「北朝鮮の微笑外交に目を奪われず、圧力を最大限強化していく」 安倍晋三首相とトランプ氏は2日夜、電話で1時間ほど会談し、対北朝鮮政策で一致した。日米、日米韓で連携して、北朝鮮による「制裁逃れ」に関する協力強化でも一致した。 両首脳が懸念するのは、韓国・文政権の「従北」姿勢だ。9日開幕の平昌(ピョンチャン)冬季五輪を理由に「南北協調」に前のめり