「アメリカと歩調を合わせ、対北圧力を強めることだけが外交ではない」と語る古賀茂明氏9日に板門店で行なわれた南北会談で、北朝鮮の平昌五輪参加が正式に決定した。 そんな雪解けムードの一方で、『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏は、米の北朝鮮攻撃説の根拠となる「米中密約」の噂を検証する! * * *朝鮮半島で雪解けムードが進んでいる。韓国と北朝鮮が2年ぶりに高位級会談を開き、2月の平昌(ピョンチャン)五輪に北朝鮮が参加する見通しとなったのだ。 アメリカのトランプ大統領も「100%支持する」と、南北対話を表向きは歓迎。パラリンピック期間中に実施される予定だった米韓合同軍事演習の延期も決まったことから、条件さえ整えば、米朝が電撃的に対話をスタートさせるかもしれないという期待さえ抱かせる。 もちろん、この動きは北朝鮮の時間稼ぎにすぎず、それを見切った