中国人団体旅行の解禁により、日本の観光業界ではコロナ禍で落ち込んだインバウンド消費の回復が期待されている。だが、コロナ流行前と今では状況が違う。写真は全日本空輸(ANA)を利用した、解禁後初の中国人ツアー客の一行。羽田空港で8月23日撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 24日 ロイター] - 中国人団体旅行の解禁により、日本の観光業界ではコロナ禍で落ち込んだインバウンド消費の回復が期待されている。だが、コロナ流行前と今では状況が違う。歴史的な円安は追い風だが、中国景気は減速。原発処理水の海洋放出の影響も不透明だ。団体客数は以前ほど戻らず「爆買い」も起こりにくいとの声もある。中国人の消費行動がそもそも変化しているとみて新たな商機を探る企業も出ている。 「新鮮な食べ物、まだ食べたことのない日本料理が一番楽しみです」――。日本への団体旅行解禁後、全日本空輸(ANA