(右から)フランス観光開発機構(ATF)在日代表のフレデリック・メイエール氏、広報担当の佐藤由紀子氏 フランス観光開発機構(ATF)は13年のターゲットとして女性とシニア層を設定し、プロモーションを展開していく。10月3日に都内で開催した観光ワークショップ「Sakidori France」で、ATF在日代表のフレデリック・メイエール氏は「フランスの知名度をあげるのではなく、客層やテーマを絞ってアピールしていく」方針を示した。 女性向けには、13年から「フランス女子会」として、女性が興味を持つファッションやショッピング、美容や食などをテーマに、女性グループの旅行促進をはかる。今夏に試験的に女子会専用ウェブサイトを立ち上げており、来年から本格的に運用を開始していく。また、シニア向けにはフェイスブックなどSNSを活用していく考えだ。メイエール氏によると、日本のシニア層は快適性、安全性をより求め
人の命にお金を投じるものはこの世にいくつか存在する。その一つに、フランスには「ビアジェ」と呼ばれる投資システムがある。これは不動産投資の一種だが、ちょっと特殊であるのは、老人が早く死ねば死ぬほど儲けが出るという点だ。 「年寄りつきマンション売ります」 パリの不動産売買情報誌を見ていると、市場価格より格段に安い物件を見つけることがある。これは「古家付き土地」ならぬ「年寄りつきマンション」。 ビアジェとは、死後に受け渡すマンションの販売を、生前中に行うことができるフランス特有の制度。高齢者所有のマンションを市場価格より安く買うことが出来るが、もれなく「おばあちゃん付き」だ。売主の高齢者は、生存中はそのマンションに住み続ける権利があるからだ。またおばあちゃんにはお小遣いも必要で、毎月契約書で定めた「年金」を支払わなくてはならない。 ※ビアジェとはフランス語で「年金」を意味する。 若い夫婦は、市場
再選を目指すニコラ・サルコジ大統領は、世論調査でフランソワ・オランド氏のリードを詰めているが、決選投票では依然劣勢だと伝えられている〔AFPBB News〕 かつては賑やかだったフランス北部の街、フルミー。小雨が降る中、郵便局の外で25歳のアデリーヌさんはニコラ・サルコジ大統領への不満を口にする。 「2007年は彼に投票しましたが、がっかりしています」。名字を明らかにするのを拒むアデリーヌさんはこう言う。 「彼は若者を助けると言っていたのに、誰も私たちの職探しを支援してくれなかった。今の若者は途方に暮れています。投票には行きますが、無効票を投じるつもりです。政治家は約束を守らないんですから」 フルミーはかつて繊維産業で知られていた。1891年には50の工場があったが、2つの世界大戦を経験し、工場の閉鎖や海外移転が続いた1世紀を経て、今はたった1つしか残っていない。ベルギーとの国境に近い、こ
【パリ=三井美奈】仏化粧品大手ロレアル創業者の一人娘で「フランスで最も富裕な女性」と呼ばれるリリアーヌ・ベタンクールさん(88)に対し、パリ郊外クルブボワの後見裁判官は17日、長女フランソワーズさん(58)と2人の孫を資産管理を担う成年後見人と決定した。 リリアーヌさんの推計170億ユーロ(約1兆8000億円)の資産をめぐり母娘は法廷闘争を続けており、「母は判断能力を欠く」とする長女の主張が認められた。 米誌フォーブスの「世界富豪ランキング」でリリアーヌさんは15位。仏紙ル・モンドによると、「認知症」とする医師の診断書が裁判官に提出された。 母娘の争いは、約2年前始まった。リリアーヌさんが20年来交際する25歳年下の男性カメラマンに対し、総額約10億ユーロの利権を譲っていたことが発覚。長女は「高齢の母につけこみ、だましとった」と主張して男性を提訴したが、法廷は棄却した。さらに長女は、母親と
先日、客に頼まれて古い椅子を修理していた英国の男性は、作業中に、椅子の中から古い1枚の紙を見つけた。そこにはフランス語で文章がつづられており、妻の友人に翻訳をしてもらったところ、それは遠い昔のラブレターだと分かったそうだ。 英放送局BBCによると、この手紙を見つけたのはグロスタシャー州テュークスベリで家具店を営むグラハム・シンプソンさん。彼のもとに先日、フランスで購入したという古い椅子の修理を依頼する女性客が現れた。シンプルながらも立派な雰囲気を漂わせるその椅子は、フランス南部の村サン=マルセル=シュル=オードにある、150年以上の歴史を持つ旧家で見つけたものだという。彼は依頼を引き受けると、各部品を外して丁寧に修理を始めた。 すると、肘掛けの修理に取り掛かった際に、小さく折りたたんだ1枚の紙を発見。BBCで紹介されているその紙は茶色く変色しながらも、鉛筆で書かれた文字はしっかり読めるほど
ミステリアスな表情を持つ官能的な裸婦像は、この画家の特徴として知られるところ。 三美神という神話をモチーフにしているが、そのポーズや画中にちりばめられた要素は全くステレオタイプなものではなく、この画家の謎めいた作風の魅力が遺憾なく発揮されていると言われる。 そもそも誰がどういう目的のために注文したものかは不明だ。 しかし、縦37センチ、横24.2センチという小品であることからも、恐らくは当時のコレクターがプライベートな空間で愛でるために制作されたのではないかと推測される。 以来一度も一般大衆の目に触れることなく、昨年まではフランスの蒐集家の所蔵になっていた。それがこのたび、ルーブル美術館の所蔵品として展示されることになったのである。 ルーブル美術館初の一般からの寄付金
総選挙では民主党が「革命的な変化」を強調したのに対して、自民党は保守主義の立場から「継続的変化」を主張した。これは昔から続いている論争で、歴史の教科書ではフランス革命は近代社会を生み出した偉大な出来事とされているが、バークからハイエクに至る保守主義にとっては、それは理性や人権の名のもとに大量殺戮を行ない、ロシア革命に至る「計画主義」の端緒となった大規模テロリズムだということになっている。 経済学者のほとんどは後者の立場だが、Acemoglu et al.はこの通説に挑戦し、数量経済史的な手法でバークが誤っていたと主張する。彼らは当時の人口データを使って、図のようにフランス革命とナポレオン戦争によって占領された地域で都市化(人口の都市集中)が進み、成長率が上がったことを示している。補完的な制度は「ビッグバン」によって一挙に変えないとだめなのだ、と彼らは主張する。フランス革命はすべてを破壊し
出勤途中で毎朝、必ず出会う人たちがいる。布団にくるまってラジオのニュースを聞いている中年男性、犬2匹とスーパーの前に陣取る中年男性、ワインの瓶を傍らに穏やかな表情の初老男性、束ねた髪を時々、解いて頭をかきむしるシラミだらけの男性、ベールをかぶって彫像のように歩道に伏せているイスラム教徒の女性、つえを片手にてのひらを前に差し出して往復している盲目の男性−。この常連に、はだしの長髪男性や大荷物の女性などが時に加わる。 サミュエル・ベケットの傑作「ゴドーを待ちながら」のバガボンド(放浪者)と一見、似てはいるが彼らが待っているのはゴドーではなく通行人の慈悲だ。前に置かれた空き缶などには小銭が入っている。夜半になると消えるが、彼らがホームレスか否かは不明だ。 朝晩の冷え込みが厳しくなったこの1カ月で、パリ地域で6人のホームレスが凍死した。フランス全土での今年の凍死者は計265人(11月末現在)。フラ
「65歳まで働くなんて、とんでもない。余生の楽しみを政府は奪おうとしている」。仏南部ニース空港でエールフランス(AF)の制服を着た美人乗務員はこう主張した。 欧州連合(EU)とロシアの首脳会談の取材のためニースに出張したとき、同社のストに遭遇した。2本に1本の間引き運航との報道だったが、取材を終え空港に駆けつけると、予約便はもとより午後の便はすべて欠航。「どうしても今日中にパリに帰らなければならない」と抗議しても、「レンタカーがある」「鉄道」があるの一点張りだ。夜にかけての900キロ以上の運転にはとても自信がないので、パリまで約6時間半の新幹線(TGV)に飛び乗り、深夜に無事パリに到着した。 サルコジ政権は最低限の公共サービスを維持するミニマムサービス法を今年1月から発効させた。しかし、相変わらずストは「フランス名物」だ。先週の週末だけの予定だったAFのストは今週にずれ込み、鉄道、郵便、教
フランスの閣僚として、初めてのシングルマザーが誕生するかもしれない。移民系の女性で初めて法務大臣という重要ポストに抜擢されたラシダ・ダチ法相。サルコジ政権がアピールする多様性のシンボルともてはやされてきた。閣僚としては若いが、母親としては高齢といわれる42歳だ。フランス社会は、「異例」とも言われそうな彼女を問題視しない。 夏の休暇が終わるとダチ法相のお腹がふっくらと目立つようになっていた。AFPによると、先週なかば、閣議前にお気に入りのジャーナリスト数人と朝食を共にし、懐妊の事実を認めた。ル・モンドの電子版は、その日の午前10時すぎに情報を流し、「まだ安定期に入っていないので慎重にしたい。子どもを持つことは以前から望んでいた。実現したらうれしい」という法相のコメントを伝えた。閣議後に姿を見せたダティ法相は、大きくなったお腹を隠そうとする様子もなく堂々としている。 独占インタビューを行った週
仏東部のPlombieres-les-Dijonに住むChantal Sebireさんの発病前の写真。Sebireさんは鼻腔神経芽細胞腫による苦痛から安楽死を求めていたが、訴えを裁判所に退けられた2008年3月19日に自宅で死亡しているのが発見された(撮影日不明)。(c)AFP/JEFF PACHOUD 【3月20日 AFP】(写真追加)仏ブルゴーニュ(Bourgogne)地方で19日午後、悪性腫瘍が原因で顔が激しく変形した女性が自宅で死亡しているのが発見された。地元の検察当局が明らかにした。女性は2日前、安楽死を求める訴えを裁判所に退けられていた。 女性は元教師のChantal Sebireさん(52)。Sebireさんは2000年に嗅覚と味覚を失い、2002年に鼻腔神経芽細胞腫と診断された。2007年10月には視力も失った。この病気は過去20年間でわずか200例しか報告されていない極め
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