週刊仏教タイムス2009年6月25日号に、書評を寄稿した。 キリスト教か仏教か―歴史の証言 作者: 西村公朝,金漢益出版社/メーカー: 山喜房佛書林発売日: 1995/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る『キリスト教か仏教か 改訂第二版』(訳:釈悟震/監修:中村元/挿画:西村公朝/版元:山喜房仏書林) amazon.co.jp のDBは古いままになっている(著者名にある「金漢益」は釈悟震師の俗名)。『仏教タイムス』は専門誌なので読まれる機会は少ないと思うから、以下に書評を転載したい。 本書は一八七三年八月、大英帝国の植民地支配下にあったスリランカ(英領セイロン)で、仏教とキリスト教の間で行われた、いわゆる「パーナドゥラ論戦」の全記録である。韓国出身の釈悟震師の手で一九九五年に訳出され大きな反響を呼んだが、このたび改訂版が出版された。*1 当時のスリランカ仏教を代表す