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2009年8月13日のブックマーク (3件)

  • 百丁森の一軒家(本館) 水俣病と科学

    さつきさんが、「『科学原理主義』の弊害」と題した連続エントリを書いておられ、その2回目で水俣病に言及しておられる。  このエントリのブクマで、けっこういろんな意見が飛び交っているのだが、さつきさんがおっしゃりたかったことのキモは、以下のところにあるのではないか、というのが私の読み取りである(誤解であればすみません)。  メカニズムや因果関係の理論的解明は、科学の一つの目標である。しかし、一刻を争う多数の人命にかかわる課題に取り組んでいる時に、科学的な厳密さに欠ける点をついて、可能な対策提言を先延ばしにしてしまうような批判を行う態度は、まさに「科学原理主義」と呼ぶに相応しい。あるいは「科学バカ」と呼んでも良い。  「科学原理主義」は、しばしば、実体論や質論に夢中になるあまり、現象論を軽視しがちになる。その弊害は、水俣の現場に足を運ばずして提唱された数々の珍説を振り返れば容易に納得されるであ

  • 『おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話』 - みつどん曇天日記

    色々ありましたが、紆余曲折を経て結局近所の屋に注文した『おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話』。とっくに読了していたんですが、なんやかやとあって書評がこんな時期にまでずれ込んでしまいました。まぁ、どうせ今後100年間語り続けられていくオールタイム・ベストな良書なので、時期はあまり関係ないとは思いますが。来年辺りからは読書感想文の課題図書にも当然選ばれるでしょうねぇ。来年以降の学生諸君。コピペで済まそうなんて太い事考えず、夏休みの課題は自力で終わらせなさいね。参照する際は引用の要件をキチンと守り、帰り際に絶賛ブクマ&アフィリエイト一押ししていく気配りを忘れない事。 おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話 おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話 作者: 菊池誠,渋谷研究所X出版社/メーカー: 楽工社発売日: 2009/07/01メディア: 単行購入: 23人 クリック:

    『おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話』 - みつどん曇天日記
    ajita
    ajita 2009/08/13
    「ニセ科学対策において決定的に重要な事は、不安ごと世界を受け入れる、と言う事ではないでしょうか。」不安=無常にとことん思い慣れるということだね、仏教的に言えば。
  • 読書の歴史―あるいは読者の歴史 - 情報考学 Passion For The Future

    読書歴史―あるいは読者の歴史 古代の甲骨文字や碑文から、現代のデジタルテキストまで、古今東西の読書と読者の歴史を博覧強記の著者が、次のようなユニークな20のキーワードで語っている。いつか書かれる「決定版 読者の歴史」のため敢えて未完の体裁をとっているが、極めて網羅的で完成度の高い歴史書である。名著。 20の章立て: 「陰影を読む」「黙読する人々」「記憶の書」「文字を読む術」「失われた第一ページ」「絵を読む」「読み聞かせ」「書物の形態」「一人でを読むこと」「読書の隠喩」「起源」「宇宙を創る人々」「未来を読む」「象徴的な読者」「壁に囲まれた読書」「書物泥棒」「朗読者としての作者」「読者としての翻訳者」「禁じられた読書」「書物馬鹿」 現代人が普通だと考えている読書スタイルは、長い文字文化歴史の中で比較的最近になって確立されたものだということがわかる。 西欧では10世紀くらいまで、読書は原

    ajita
    ajita 2009/08/13
    「ユダヤのタルムード研究者たちは原典に対して注釈を加えたが、常に古い注釈を批判的に読み、原典に立ち戻った再解釈を加えていった。結果としてひとつのテクストから無限ともいえるような創造が行われていく。」