昨年から今年にかけて各音楽レーベル主催の大規模なオーディションが相次いで開催されている。ミュージシャンを目指す若者が減少しているともいわれるが、実際、以前と比較して応募する側に意識の変化はあるのだろうか。一方で、開催側は磨けば光り輝く原石を逃さないため、どのような新しい仕掛けを実施しているのだろうか。新人によるヒットが生まれにくい時代のオーディション最新事情を探った。 しずるがキング×講談社オーディション司会に決定 ■ネットを駆使したオーディションも定番化 2011年から12年にかけて、音楽レーベル主催のオーディションが相次いで開催されている。キューンレコードやキングレコードのように初の大規模なオーディションを行う例もあり、従来の新人開発に留まらず、野心的に人材を確保していこうという空気が業界全体にうかがえる。 多数のオーディションが開催されるなかで、いくつかの傾向が見られた。まず