日本マクドナルドは、2月5日に発表した2014年通期連結決算で、過去最大となる218億円の赤字(連結当期純利益)を計上した。対前年比では、269億円のマイナスとなる。これは、外食史上最大級ともいえる衝撃的な数字である。さらに、2015年1月の売上高は異物混入問題が響き、月次で前年同月比マイナス38.6%と、こちらも衝撃的な数字が続く。 さらに日本だけでなく、グローバルでも暗雲が立ちこめている。1月末には、米国マクドナルド本社のトップ、ドン・トンプソンがCEOを退任するという人事が発表された。2014年夏、中国の工場で「使用期限切れ鶏肉問題」が発覚した後、日本や中国などで売り上げが激減。アジア地区だけでなく、鶏肉問題の余波は北米や欧州市場にも影響が及んでいた。 約40年という長きにわたって君臨してきた「外食の雄」に何が起きているのか。現在の業績低迷をもたらした原因について、藤田・原田両時
“廃墟モール”として話題となり、一躍知られるところとなった滋賀県守山市の商業施設「ピエリ守山」が2014年12月17日、ついにリニューアルオープンする。 “廃墟モール”として話題となり、一躍名前が知られるところとなった滋賀県守山市の商業施設「ピエリ守山」が2014年12月17日、ついにリニューアルオープンする。 【詳細画像または表】 今回のリニューアルでは、「H&M」「ZARA」など外資系ファストファッションブランドの集積を目玉とし、琵琶湖湖畔という立地条件を活かしたアウトドアの体験型施設もお目見えする。テナントを一新し、新たな戦略で競合店に一矢報いる構えだ。 地元民や業界関係者からは「改装してもまた失敗するのでは」という厳しい声さえ聞こえてくる。交通アクセスが悪く、不利な立地環境や他店との競合状況が依然変わっていないこと、商業施設としてマイナスイメージが浸透してしまったからだ。 し
東京・五反田。午後9時を過ぎた頃、勤めを終えたサラリーマンや若者で溢れるファストフード店「モスバーガー」の店内の光景はちょっと変わっている。接客係も厨房係も、ファストフード店にしては年齢層が高い。初老の従業員たちが緑色の制服に身を包み、忙しそうに働いているのである。 「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか」 孫のような年齢の客に物腰柔らかな口調で応対する。モスバーガー五反田東口店では、在籍するアルバイトの2割、約10人が60歳以上だ。彼らは、親しみを込めて「モスジーバー」と呼ばれる。比較的時間の余裕があるため、早朝・深夜にシフトを組むケースが多いという。 食品メーカーで働いていた中村和夫さん(62)もその1人だ。在職中からモスバーガーでダブルワークを始め、現在は週5回、午後11時から翌朝5時まで、接客や閉店後の店舗、調理機材の清掃点検などを任されている。 「3階まで商品を階段
恋愛、占い、ダイエット……。いつの世も、“肉食系女子”のバイブルであり続ける『an・an』。かつては「アンノン族」と呼ばれる女子たちを生みだし、旅行ブームを巻き起こした同誌だが、時代と共に、その作り方は刻々と変化している。『an・an』がとらえる現代の女子像とは? この女子たちの「買いたい」をつかむ方法とは? 熊井昌広編集長に聞いた。 ――『an・an』は、いつもグラビアが特徴的ですよね。あまり見たことのない俳優さんの表情だったり、アングルだったり。ニヤニヤしながら見てしまうのですが(笑)、どんなところにこだわって撮影されているのでしょう。 【詳細画像または表】 それはもう、すごくこだわって作っていますよ。とにかく、女性の「妄想」に応えるということが大事だと思っています(笑)。たとえば、向井理さんのグラビアであれば、“向井さんと恋人である自分”にしか見られない目線で撮ろうと思っているん
2012年8月に創刊されたママのためのファッション誌「mamagirl」がネット書店を中心に快進撃を続け、初刷りの12万部を完売。その理由は? ほしのあき、小倉優子、若槻千夏、木下優樹菜、吉川ひなの、長谷川理恵……。昨年末から今年にかけて、人気女性タレントの出産ラッシュが続いている。そんななか、2012年8月に創刊されたママのためのファッション誌「mamagirl」がAmazonで即日完売を記録。続いて楽天ブックスでも第1位と、ネット書店を中心に快進撃を続け、初刷りの12万部を完売した。 【詳細画像または表】 ターゲットは、「ママになってもかわいいものが好き」というガールな気持ちを持ち続けている“ママガール”だという。ギャルママでもセレブママでもないママガールとはいったいどんな存在なのか。なぜそのターゲットを狙った雑誌が特にネット書店で売れたのか。 「大人になっても心はかわいいものを
『ONE PIECE』を超えた新国民的マンガは? 男性誌コミックベスト10 ダ・ヴィンチ電子ナビ 12月18日(火)11時30分配信 ついに男性誌マンガ界に新しい王者が誕生! “今年最も読み応えがあった本”を発表する『ダ・ヴィンチ』毎年恒例企画「BOOK OF THE YEAR」。その男性誌コミックランキングにて、近年圧倒的な強さを見せてきた『ONE PIECE』を破り、荒川弘の『銀の匙 Silver Spoon』が見事に第1位の栄冠に輝いた。累計発行部数は早くも520万部を突破し、マンガ大賞2012 大賞も受賞。この作品の爆発的ヒットが、今年のマンガ界最大のニュースと言っていい。 元記事はこちら 主人公の八軒勇吾は、天才でも能力者でもない普通の少年。農業高校の日々を描いた物語からは、突飛な仕掛けや派手な演出は完全に排され、家畜と接する八軒の懸命な姿が真っ直ぐに浮かび上がってくる。食
電子書籍やネットメディアの台頭、少子高齢化などで構造不況業種とも言われる出版業界。そんな不況下にあって、異例の好調ぶりを見せるのが宝島社だ。2011年7〜12月期の出版部数は業界全体が▲3.2%のマイナスとなる中、2.3%のプラスを記録(日本ABC協会参加ファッション誌ベース)している。同期間のファッション誌全体の中で宝島社は22.9%を占め、2位の集英社を引き離し、2010年1〜6月期より4期連続で出版業界トップシェアをキープした。宝島社好調の秘密はどこにあるのか、マーケティング本部部長の桜田圭子氏がそのノウハウを明かす。 * * * 宝島社は、1971年に創業、当初は地方自治体向けコンサルティングを主な事業としていたが、現在はビジネス誌である雑誌『宝島』の版権を取得して以降、90年代より女性ファッション誌を中心とした出版を主な事業としている。93年に社名を現在の「宝島社」に変更。従
フジテレビは4月17日、Googleとのコンテンツパートナーシップ契約を発表。同日YouTubeに一挙6チャンネルを開設、動画の大量無料配信に踏み切った。 フジテレビは4月17日、Googleとのコンテンツパートナーシップ契約を発表。同日YouTubeに一挙6チャンネルを開設、動画の大量無料配信に踏み切った。いわゆるPRではなく、地上波で放送中の「ニュース」ほか、「アニメ」「アイドル」「バラエティ」と、ネットと相性が良さそうなジャンルをラインアップ。再生回数によってフジは、Googleから広告収入が得られる。 【詳細画像または表】 ユーザーから著作権を無視した番組の動画がアップされるなど、従来テレビ局はYouTubeと良好な関係とは言い難かった。なかでもフジは、最も慎重な態度を取り続けてきた局の1つ。今なぜ、提携が実現したのか? それには大きく、2つの理由があるという。第1に、「どこ
菓子大手のカルビー、江崎グリコ、森永製菓が4月、東京駅と台場にそれぞれアンテナショップを出店する。 好調なカルビーの株価 目玉は出来たて菓子の販売だ。カルビーは東京駅と台場の両方に調理コーナーを設けており、揚げたてのポテトチップスなどが食べられる。グリコは東京駅、森永は台場で調理販売をする。 調理コーナーを設けたアンテナショップの先鞭をつけたのがカルビーだ。昨年末に原宿に出店し、若者や観光客を中心に話題を呼んでいる。多いときは1日2000人が来店し、店の外まで行列ができる。店舗数の拡大にも意欲的で今後、全国の主要都市に十数店出す計画を立てている。 菓子メーカーがアンテナショップを相次いで出店するのは、他社との差別化を図る狙いがある。菓子市場は消費者の好みが多様化し、大ヒット商品が生まれにくくなっている。コンビニやスーパーなど小売り各社が自社で企画した低価格ブランドの売り場を拡大し、
◆「会いにいける」等身大のアイドル AKB48のコンセプトは「会いにいけるアイドル」だ。専用の劇場を秋葉原に持ち、低価格でライブを提供する。ファンはそこに足を運ぶことにより、いつでも等身大の彼女たちに会うことができる。 どんなに人気が過熱しても、この「ライブが原点」の姿勢を守り続けてきたことが、AKB48のコアなファン層を作り上げた。 「かつて、地方のファンはアイドルに会うため、あるいは情報を取り込むために多額のコストをかける必要がありました。しかし、ネット時代のいまは大幅に少ないコストでアイドルのライブ映像を視聴することができます。またグループアイドルのAKBは人数も多いですから、露出が多く、いろいろな場所でサイン会やイベントを開催できる。そのこともAKBがデフレに強い理由です」<田中秀臣:「AKB48の経済学」(朝日新聞出版) 著者であり、上武大学ビジネス情報学部教授> AKBが
昨年から今年にかけて各音楽レーベル主催の大規模なオーディションが相次いで開催されている。ミュージシャンを目指す若者が減少しているともいわれるが、実際、以前と比較して応募する側に意識の変化はあるのだろうか。一方で、開催側は磨けば光り輝く原石を逃さないため、どのような新しい仕掛けを実施しているのだろうか。新人によるヒットが生まれにくい時代のオーディション最新事情を探った。 しずるがキング×講談社オーディション司会に決定 ■ネットを駆使したオーディションも定番化 2011年から12年にかけて、音楽レーベル主催のオーディションが相次いで開催されている。キューンレコードやキングレコードのように初の大規模なオーディションを行う例もあり、従来の新人開発に留まらず、野心的に人材を確保していこうという空気が業界全体にうかがえる。 多数のオーディションが開催されるなかで、いくつかの傾向が見られた。まず
寒い冬を熱くする「コンビニおでんバトル」の舞台裏 各社が“麺化”と“ちょい足し”に力を入れる理由 ダイヤモンド・オンライン 11月2日(水)8時29分配信 秋から冬に向かう今の時期、コンビニに入るとついチラ見してしまうのが、レジ横で湯気を上げ、だしの良い香りを漂わせる「おでん」だ。筆者もその口で、会計で並んでいるといよいよ気になり、誘惑に屈し、予定外に買ってしまうことがある。そのコンビニおでんについて、今2つのトレンドが話題を呼んでいる。 1つは「麺化」だ。ファミリーマートでは、おでんつゆにそばと野菜かき揚げを入れる「おでんそば」を今秋から発売した。従来の、うどんを入れる「おでんうどん」、ラーメンを入れる「おでんラーメン」に新たなラインナップとして加えた。 麺化の先駆者は、実はローソンだ。2009年におでんつゆにうどんを入れる「おでんうどん」を始めたところ、これが思わぬヒット商品となる
きたる12月3日、深夜アニメから飛び出した『映画けいおん!』が劇場公開される。 すでに昨年から、『劇場版涼宮ハルヒの消失』や『劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』が好成績を挙げたことで、深夜アニメの映画化が注目を浴びていた。 「もちろん、一般の大作映画やジブリアニメのように100億円規模の興収を叩き出す作品に比べ、『ハルヒ』や『マクロス』でさえ10億円以下の規模ですから、深夜アニメ勢の影響力は業界にとって大きくはありません。しかし、小規模のスクリーンが乱立するこのシネコン時代において、数は少なくても確実な動員が見込め、かつ長く足を運んでくれる熱心なファンの多い深夜アニメ発の映画は、劇場にとっても使い勝手のいい物件なんです」(大手映画配給会社の営業担当) また、制作サイドにとっても、たとえ大きな興行収入が見込めないにせよ、映画化は立派なビジネスになっている。 「パッケージ
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