前回は、モジュラー・オープン型のアーキテクチャを持つとも言えるAKB48に対し、ももいろクローバーZをインテグラル・クローズド型のそれとして対置してみた。3回目になる今回は、モジュラー・オープン型の商品サービスに不可欠なユーザーのコミュニケーションの活性化と動員力の強化についてAKB48の方法論を分析しつつ、ももいろクローバーZへの年齢も趣味も越えてファンを動員している原因を探る。 イベントやライブに参加することで得られた体験から派生するコミュニケーションがAKBのビジネスの中心にある。コミュニケーションは、単体では不可能なのは当然であり、ある種のコミュニティが必要になる。AKBには、ネット上にさまざまなコミュニティが存在し、ファン同士の活発なコミュニケーションが、AKBの活動を支えている。 AKBのCDに握手券、投票券が付与されるのは、それを利用してヒットチャートに食い込むことで、より広
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