タグ

ブックマーク / sociology.jugem.jp (5)

  • 72カ国データを使った世俗合理主義の時系列変化の分析 | Theoretical Sociology

    Liman Man Wai Li and Michael Harris Bond, 2010, "Value change: Analyzing national change in citizen secularism across four time periods in the World Values Survey," The Social Science Journal, Vol.47 No.2, pp.294 - 306. 世界価値観調査のデータを使った世俗合理主義の変化に関する研究。宗教や「伝統」を重視するような考え方から世俗合理主義的な考え方への移行が近代化に伴って生じるという議論はイングルハートに限らず、社会学では根強く存在する。当にこのような世俗化・合理化が世界中の人々の心の中で起きているのか、というのが、第一の問題である。また、そのような変化は社会の「発展」(国連の

    72カ国データを使った世俗合理主義の時系列変化の分析 | Theoretical Sociology
  • 「夢はあきらめなければ必ずかなう」言説の功罪を大学院の文脈で考える | Theoretical Sociology

    モーニング島田編集長『「あきらめなければ夢は必ずかなう」ほど悪質な言説はない』というつぶやきに対する漫画家さんたちの反応が盛り上がっていて面白く読んだのだが、私自身も研究者を目指す大学院生にどう対応するかというところで類似の問題に直面するので、少し私自身の考えを整理しておこう。「あきらめなければ夢は必ずかなう」という命題が常に真かと言われれば、島田編集長の主張する通りあきらめなくても夢がかなわなかった人はいるので、真とは言えない。しかし、もう少し確率的に解釈しなおして、 あきらめた人よりもあきらめなかった人のほうが夢がかなう確率は高い と考えるならば、これはほぼ間違いなく正しいだろう。才能がどうとかいうのは、「死ぬほど努力した後にしろ」といわれることがあるのはもっともであるし、死ぬほど努力できないのならば、それはもともと「夢」というほどのものではなかったのだろう。 しかし、夢がかなう確率は

    「夢はあきらめなければ必ずかなう」言説の功罪を大学院の文脈で考える | Theoretical Sociology
  • 「インターネットの社会学」といった卒論をどう指導するか? | Theoretical Sociology

    今年の卒論のもう一つの感想は、漠然とインターネットやツイッターについて社会学的に研究したいという卒論も高い確率で失敗するということである。もちろんインターネットやツイッターの社会学的研究が失敗することを運命づけられているというわけではないが、うまくいった卒論にはたぶん一度も出会ったことがない。 しかし、Sociological Abstracts でタイトルに internet or twitter or online or web を含む査読済み論文という条件で検索すると、2207件ヒットした(2012/2/4現在)。つまり、一般的に言ってインターネットに関連するような社会学の論文はかなりの規模で書かれているのは間違いなく、特におかしなテーマとは考えにくい。そこで具体的にどんな論文が書かれているのか知るために、上記の検索結果のうち7の書誌情報を示したのが以下である(検索マシーンによって

    「インターネットの社会学」といった卒論をどう指導するか? | Theoretical Sociology
  • メディア批評系の卒論をどう指導するか | Theoretical Sociology

    来年度の卒論指導に向けて、今年度の反省や感想を簡単にまとめておこうと思う。今年感じたのは、 アニメやマンガなどを批評する卒論は難しそうだということである。なぜか流行歌の研究は比較的うまくいっているような気がするし、アニメや漫画ゲームなどにしても、必ず失敗することを運命づけられているというわけではないだろうが、これまでの卒論の例を見る限り、失敗率が高そうな気がする。印象論で言うと、失敗率が高い理由は3つ考えられる。 まず、深く考えず安易にメディア批評を選ぶ学生が多いこと。メディア現象は身近な社会現象だろうし、メディア批評の中には面白いものもある。学生がこういったテーマに魅力を感じるのはよく理解できるのだが、読んで面白いからといって自分が面白いものをかけるとは限らない。メディア批評の論文が『社会学評論』や『ソシオロジ』のような主要な社会学雑誌に載ることはまれだと思うが、それはメディア批評をオ

    メディア批評系の卒論をどう指導するか | Theoretical Sociology
  • マクドナルド化した社会:果てしなき合理化のゆくえ(21世紀新版) | Theoretical Sociology

    マクドナルド化した社会 果てしなき合理化のゆくえ 21世紀新版 マクドナルド化した社会 果て...の他のレビューをみる» ジョージ リッツア 早稲田大学出版部 --- (2008-10-25) George Ritzer, 2004, The McDonaldization of Society, Pine Forge Press (=2008, 正岡 寛司 訳『マクドナルド化した社会: 果てしなき合理化のゆくえ 21世紀新版』早稲田大学出版部). 邦題は若干変更されているが、1994年に出版された(邦題は『マクドナルド化する社会』)の改訂版。現代世界では、マクドナルドに象徴されるような形式合理化が、社会のあらゆる領域でますます進んでいることを主張し、批判した。学術書というよりは、一般読者のために書かれたで、読みやすい。が、を読む時間の十分にない専門家にとっては冗長と感じるかもしれ

    マクドナルド化した社会:果てしなき合理化のゆくえ(21世紀新版) | Theoretical Sociology
  • 1