アメリカの都市部の黒人ゲットーを想像してみよう。そこには、暴力とか貧困とか家族崩壊とか最底辺の生とかを多くの人が想像することだろうと思う。しかし、そういう一面があることは否めないにしても、異なる角度から見てみると、黒人家族同士が相互扶助している光景が見られなくもない。そして、多くの場合、この相互扶助が黒人ゲットーの暴走を食い止めている。すくなくとも、いかに暴力や混乱に満ちていても、相互扶助が最低限のところで生を確保していると言えるかもしれないのである。 このように、異なる角度から物事を見てみると、見えてなかったものが見えてくる。しかし、これができそうでできない。おかげで、女性は随分と長い間、理性的行動や話が出来ないと思われてきた。何か事が起きると、感情的・情緒不安定になり、混乱し、筋が通らないことを話し出すという風に。今でもそうで思われているふしがある。 はたして、女性はそのようにヒステリ