【波紋の先】ユッケ事件1年 焼き肉チェーン「焼肉酒家(さか・や)えびす」の集団食中毒事件は27日で、最初の発症者の発覚から1年を迎える。患者は富山県など4県で死者5人を含む181人。被害者やその家族たちは、真相究明や補償が進まない現状に、やるせなさや怒りを抱えている。 ◆被害者ら募る怒り 「もし『解決』までに10の工程があるとしたら、順番に一つ一つ(工程が)終わっていくと思っていた」 義母(当時70)と妻(同43)を亡くし、2人の子供が一時、集中治療室に入った砺波市の男性(49)は、現状に怒りを募らせる。 「えびす」砺波店で家族5人で食事をしたのは昨年4月の長女の誕生日だった。あの日から1年。今年の誕生日に長女は帰宅するなり「学校で友達がクラッカーを鳴らして祝ってくれた」とうれしそうに話した。元気な姿に安心すると同時に、周りの気遣いに感謝した。 一方で、長女は事件後、家の中で携
以下の審議会等で検討が行われてきました。 平成23年6月28日 食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会 資料 議事録 生食用食肉に係る安全性確保対策について、検討が始められました。 平成23年7月6日 食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会 資料 議事録 今後、食品衛生法による規制を含め検討することとされました。 検討に当たって、レバー内部の汚染の可能性を調査研究するとともに、検討までの間、生食用牛レバーを提供しないよう飲食店等に周知することとされました。 平成23年12月20日 食品衛生分科会乳肉水産食品部会 資料 議事録 牛レバーにおける腸管出血性大腸菌等の汚染実態調査の結果が報告されたほか、関係業界団体の関係者から意見が発表され、意見交換が行われました。 平成24年2月24日 食品衛生分科会乳肉水産食品部会 資料 議事録 部会の委員のほか、専門家、関係業界団体の関係者を招いて
ユッケ食中毒卸元の大和屋 トリミング不可能 焼き肉チェーン「焼肉酒家(さか・や)えびす」の集団食中毒事件で、肉卸元の「大和屋商店」(東京都板橋区)が、えびすの一部店舗に対し、実質的にトリミングができないほど薄い肉を「ロール状」にして出荷し、ユッケ用として流通していたことが分かった。 厚生労働省の研究班が19日に示した報告書で、食中毒事件発生の一因として挙げられた。報告書などによると、えびすの「横浜上白根店」(横浜市)に残されていた未開封肉などは、厚さ1センチ程度の薄い肉がロール状に巻かれて包装されている状態だった。この未開封肉からは、患者から検出されたものと遺伝子型が同じの、食中毒を引き起こした腸管出血性大腸菌O(オー)111が検出されている。 肉の表面に大腸菌が付着していた場合、当時の衛生基準の下でも、基準にならって表面を削り取るトリミングをすれば食中毒は防げた可能性があるが、厚
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会 (平成22年3月19日開催)配付資料一覧 ○議事次第・資料一覧(PDF:124KB) ○配付資料 資料一覧(PDF:7KB) 資料1-1:平成21年食中毒発生状況(PDF:1,616KB) 資料1-2:小児の養育者、保育施設、介護保険施設等に対する腸管出血性大腸菌感染症予防啓発の重要性について(PDF:340KB) 資料1-3:カンピロバクター食中毒の現状と対策について(PDF:408KB) 資料1-4:ノロウイルス感染症発生動向について(PDF:210KB) 資料2-1:平成21年に発生した広域散発食中毒事例概要(PDF:10KB) 資料2-2:ステーキ全国チェーン店における腸管出血性大腸菌O157広域散発食中毒事例調査報告(PDF:493KB) 資料3:腸管出血性大腸菌O157による広域散発食中毒対策について(案)(PDF:100KB) ○
焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で原因物質となった腸管出血性大腸菌O111について、患者の体内で菌が溶ける「溶菌現象」が発生し、中から多数の毒素が排出されたことが被害増加につながった可能性があることが19日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会食中毒部会で報告された。 腸管出血性大腸菌は毒素を出すことで、乳幼児や高齢者を中心に、急性腎不全などにつながる溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあるが、食中毒患者におけるHUSの発症率は通常10%以下とされているという。 今回の事件では、患者181人のうち約18%にあたる32人がHUSを発症、5人が死亡するなど重症化率の高さが指摘されている。 菌の解析を行った富山県衛生研究所の佐多徹太郎所長によると、今回検出されたO111については、重症化につながる高い毒性があった形跡はなかった。一方で、患者181のうち56%にあたる102
規制強化で提供しにくくなったユッケに続き、「レバ刺し」という人気メニューを失いかねない業界関係者は困惑の表情を見せる。一方、これまでも危険性を訴えていた専門家は「規制は当然」と言い切る。 「焼き肉文化を潰そうとしているのか」。都内の焼き肉店の男性専務(53)は牛の生レバーが法律で規制される可能性が高まったことを受け、こう語った。 店では生食用牛肉の新しい衛生基準が施行される前から、自主的にユッケやレバ刺しなど生肉の提供をやめたが、常連客にせがまれたときだけ「レバーをタタキのように軽くあぶって出している」という。 男性は「ユッケとレバ刺しをやめて売り上げは3割落ちた。子供や老人が生ものを食べるのは論外だが、常識的に調理したものを健康な大人が食べるぶんには問題ないはずだ」と話す。 内臓肉などの業界団体「日本畜産副産物協会」(東京)の担当者は「全面的に禁止するのではなく、食べたい人が食べられる選
印刷 生食用食肉による食中毒発生件数 牛の肝臓(レバー)の内部に食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌がいることが、厚生労働省の調査でわかった。初めての確認となる。O(オー)157など腸管出血性大腸菌は毒性が強く、死亡する危険もあり、生レバーの提供は禁止となる可能性が高まった。 厚労省は20日に開かれる審議会に結果を報告する。委員の意見がまとまり次第、生レバーの提供を禁止するかどうか決める。禁止になれば、食品衛生法で罰則つきの規制をすることになる。 牛の肝臓内には食中毒を起こす細菌のカンピロバクターがいることはわかっていたが、より重症化のおそれのある腸管出血性大腸菌は確認されていなかった。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連リンク消えるユッケ 生食用牛肉、新基準スタート(10/1)生食用牛肉、1センチ以上加熱を 食品安全委が基準答申(8/25)堺O157の重症者「被害繰り返さな
印刷 4月に発生した焼き肉チェーン「焼肉酒家(さかや)えびす」の集団食中毒で、重症化した患者が死亡する率が、これまでの腸管出血性大腸菌による食中毒の例に比べ3倍を超えていたことが富山県の調べでわかった。脳症や溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して重症化する傾向も強く、厚生労働省の研究班は全患者のカルテなどを分析し、原因を調べる。 えびすが提供したユッケを原因とした集団食中毒では、富山、福井、石川、神奈川の各県で181人が発症し、5人が死亡。37人の患者から腸管出血性大腸菌O(オー)111が検出された。 富山県生活衛生課によると、これまでの腸管出血性大腸菌による集団食中毒では、患者のうち腎臓の機能が低下するHUSに陥るのは10〜15%で、HUS患者の死亡率は1〜5%だった。しかし、今回は患者181人のうち32人(17.7%)がHUSを発症し、このうち15.6%に当たる5人が死亡した。特
2011年6月20日(月)、ベルサール八重洲(東京都中央区)にて「第12回メディアとの情報交換会」を開催しました。今回は「ユッケ問題から考える食中毒-食育の重要性-」をテーマに、講演および参加者との意見交換会が行われました。 「食品衛生」とは、WHOの定義によると「栽培・飼育、生産、製造から最終的に人に消費されるまでのすべての段階において、安全で、栄養価に富む、良質の食品を確保するために必要なあらゆる手段」を意味する。 「食品にゼロリスクはない」と食品安全委員会設立から力をいれて伝えてきたが、放射線暫定規定値の議論などがきっかけに人々の不安はまた振り出しに戻ったようだ。ゼロリスクはありえないことは繰り返して伝えるべきである。食物は本性から安全でない。なぜなら、人に食べられたい動植物はなく、防衛機能から毒をつくって反撃をするからである。 食の安全性の特質 ・ 食物の非代替性:食物に代替性は
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