全国土地改良事業団体連合会(土改連)の野中広務会長(元自民党幹事長)は21日、政治団体の全国土地改良政治連盟が来年夏の参院選で自民党からの比例代表候補の擁立を見直すべきだとの考えを示した。10年度予算編成に向けた民主党の重点要望で土地改良予算が概算要求の4889億円から半減されたのを受け、国会内で同党に陳情した後、記者団に語った。自民党は既に南部明弘・同連盟顧問(元農水省九州農政局長)を公認しているが、かつて同党幹事長を務めた野中氏の「変節」が参院選に影響するのは確実だ。 土改連は小沢一郎民主党幹事長との面会を求めたが、佐藤公治、樋高剛両副幹事長が対応した。野中氏はこの場で候補者見直しに直接は言及しなかったが、記者団に「そういうものを政治連盟にお話しし、予算を確保することを優先したい」と明言した。 その後、野中氏は自民党本部に出向いて大島理森幹事長と会談し、「自民党に迷惑をかけることがある