[ブリュッセル 21日 ロイター] 財政上の責務を果たすことができないユーロ圏加盟国を管理下に置く権限が欧州連合(EU)に付与される可能性がある。 ロイターが入手した欧州委員会のユーロ圏共同債発行に関するグリーンペーパー(協議文書)から明らかになった。同文書は23日に発表される。 欧州委は文書で、いかなる共同債発行の構想においても、共同債は確固たる信用力を維持する必要があるとし、どのような状況においても共同債の利払いが問題となることは許されないとした。 さらに、「このため、深刻な財政難に陥った国を何らかの形で「管理」下に置くという可能性を含む広範な権限をEUに与えることが選択肢の一つだ」と指摘した。 同時に、予算を債務の返済に充てる前に、共同債を利用し借り入れを行う国に要件を課すという選択肢については、警鐘を鳴らした。
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