「今年の新語2018」の大賞に選ばれた「映(ば)える」。驚いたのは発表当日、三省堂現代新国語辞典の小野正弘編集主幹が「新聞での用例では」と毎日新聞の見出しを紹介したことです。見出しをつけた整理記者に意図を聞き、背景を探りました。 その年を代表する言葉で、辞書編集者が今後の辞書に採録されてもおかしくないものを選ぶ「今年の新語」(三省堂主催、紹介記事はこちら)。2018年の大賞に選ばれた「ばえる」(映える)は、17年に最も応募投稿数が多かったという「インスタ映(ば)え」から「ばえ」が独立して動詞化したもので、17年から18年に普及した言葉とみられています。また、その成り立ちから「やまとことば」としては、濁音で始まるのにプラス評価を表す珍しい例だといいます。 驚いたのは12月5日の発表当日、三省堂現代新国語辞典の小野正弘編集主幹が「ばえる」について「新聞での用例ではないか」と3日付の毎日新聞夕刊