地名を示す「字(あざ)」を記した国内最古の木簡が岩手県奥州市前沢区の道上(どうのうえ)遺跡で見つかった。20日発表した県埋蔵文化財センターによると、木簡は平安時代中期の10世紀のものとみられる。「字」は、古代の土地制度である条里制から生まれた土地の区画を表すもので、これまでに確認されたのは紙への記述で近畿地方が大半。この時代に東北でも課税などの土地支配が行われていた可能性があるという。 木簡は長さ約46センチ、直径約4センチの棒状。墨で縦書きに6列、「禁制田参段之事 字垂楊池」(3段=30アール=の田に関する禁止事項。田は字垂楊<たれやなぎ>池の)などと記されていた。文面から、地元の農民とみられる「公子廣守丸(きみこのひろもりまろ)」が平安京の貴族に寄進した田んぼだとして、部外者が勝手に耕すことを禁じ、掲示していたとみられる。 禁止事項を記した「禁制木簡」は、兵庫県豊岡市の袴狭(はかざ)遺
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く