大阪府四條畷市の蔀屋(しとみや)北遺跡で、国内最古となる5世紀中頃の馬の乳歯が2頭分、府教委の調査で出土した。 2〜2歳半とみられ、同時期の遺跡で、若い馬の存在が確認されたのは初めて。同遺跡は「日本書紀」に「河内馬飼(かわちのうまかい)」と記された集団が、国内で初めて馬を本格的に飼った牧場とされ、府教委は「朝鮮半島から子馬を船に乗せて連れてきたか、生まれた子馬を飼育し、軍馬として増産したとみられ、国内最初期の馬生産の実態がわかる」としている。 出土した1頭分には歯が24本残り、このうち、乳歯は12本で、最大で幅2センチ、長さ1センチ。永久歯の長さ(8センチ)から推定した年齢などから、ハミ(馬具)をつけて乗馬訓練を始める直前だったとみられる。 同遺跡と周辺では、これまでに馬の骨や歯計約500点や馬具などが出土したが、若い馬は確認されていなかった。 3世紀の中国の史書「魏志倭人伝」に、日本に馬