対馬の窃盗文化財は海外? 犯人が出入りしたと見られる収蔵庫の屋根の穴。付近に設置された防犯カメラ2台の死角となっており計画性がうかがえる=対馬市厳原町、多久頭魂神社 対馬市の文化財を狙った連続窃盗事件は発覚から1カ月がたった。県警は海外流出も視野に行方を追い、県市は管理体制の見直しを検討している。だが、過疎化で「島の宝」を守る監視の目が行き届いていない実情もあり、ともに難航している。 ■防犯意識 人里離れた森にたたずむ厳原町豆酘(つつ)の多久頭魂(たくずだま)神社。境内の収蔵庫は屋根に幅約50センチの穴が開いていた。10月11日、対馬南署はここから県指定文化財「大蔵経」1冊が盗まれたと確認。被害は峰町の国指定重要文化財「銅造如来立像」、豊玉町の県指定文化財「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」と合わせ3件となった。 対馬の事件を、ソウル新聞社の元東京特派員で、日本で盗まれた文化財が韓国