明日香 7世紀中頃~後半の遺構 明日香村の島庄遺跡で、飛鳥時代の7世紀中頃~後半のものとみられる建物跡や石組み溝などが、県立橿原考古学研究所の調査で出土した。島庄遺跡は7世紀前半は大豪族・蘇我馬子の邸宅で、その後、天智天皇らの離宮・島宮になったとみられており、島庄遺跡の実態を解明する手がかりになるという。 飛鳥時代の建物跡などが出土した島庄遺跡(昨年12月、明日香村で) 県道整備に伴い、約660平方メートルを発掘。幅2・5メートル、奥行き3・5メートルの建物の一部や、長さ約6メートルの塀跡などが出土した。また、幅1・5~1・9メートル、長さ8・5メートルの石組み溝も見つかった。 出土遺物は少なく、建物跡などの方向が、東西南北から斜めを向いている特徴などから時期を推定した。 天智天皇の祖母にあたる吉備姫王は日本書紀に、646年に没した際、「吉備嶋皇祖母」と記されており、「嶋」という名称から島