東電に5000万円賠償請求 会津鉄道「風評で乗客減」 第三セクターの会津鉄道(福島県会津若松市)は27日までに、福島第1原発事故による風評被害で乗客が減少したとして、東京電力に約5000万円の損害賠償を請求した。 会津鉄道によると、原発事故後の本年度上期(4~9月)、定期以外の乗客数が前年同期比29.6%激になり、全体の運輸収入は約5800万円減ったという。原子力損害賠償法に基づき、3月11日~8月31日の損害賠償額として約5000万円を東電に請求した。 大石直社長は「原発事故後に旅行代理店からのキャンセルが相次ぎ、打撃を受けた。9月以降の損害分についても順次請求する」と話した。 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター阿武隈急行(伊達市)も26日、東電に全線復旧後の5月16日~8月31日分として、約2000万円の損害賠償を請求した。