2010年12月27日(月) 27歳東大院生、箱根路に挑戦 甲府出身・依田さん(関東学連選抜)エントリー心待ち 天文研究と両立、集大成に 正月恒例の箱根駅伝(第87回東京箱根間往復大学駅伝競走)の関東学連選抜チームの登録選手に、甲府市出身の異色のランナーがいる。東京大大学院生(博士課程3年)の依田崇弘選手。年齢は27歳で全選手の中で最年長。夜遅くまで専攻する天文学について研究しながら、早朝からトレーニングに励んで1カ月平均600〜700キロの走り込みを続けた。高いレベルで勉強とスポーツを両立させることに挑んだ。論文を書き終えた今、その集大成として箱根路を駆け抜けようとしている。 依田選手は数日前、大学に約100ページに及ぶ英文の博士論文を提出した。望遠鏡で観測した天の川銀河系に関する内容。「長野・野辺山の観測所に泊まり込むなど、7年間の研究の成果をまとめることができた。あとは箱根だけ」