辞任したフランスのフランソワ・バイル法相、パリのエリゼ宮(大統領府)で(2016年6月25日撮影)。(c)AFP/GEOFFROY VAN DER HASSELT〔AFPBB News〕 6月11日、18日に行われたフランスの国民議会(下院)選挙(定数577)は、エマニュエル・マクロン新大統領率いる新党「共和国前進」(REM)が約6割の議席を獲得して圧勝した。 総崩れの対抗勢力 右派政党「共和党」(LR)は113議席を獲得し、最大野党の地位を辛うじて確保した。ただし、元々は共和党議員だったエデュアール・フィリップ首相やブルノ・ルメール経済相、ジェラール・ダルマナン行動・公会計相らが、大統領選前から共和国前進に鞍替えしており、党としてはジリ貧状態だ。 大統領選の決戦投票でマクロン大統領と対決した極右政党「国民戦線」(FN)のマリーヌ・ルペン党首は大統領選の勢いを持続できなかった。国民戦線の議