米アラバマ州バンスの工場で製造される独自動車メーカー、メルセデス・ベンツ「Cクラス」(2017年6月8日撮影)。(c)Andrew CABALLERO-REYNOLDS / AFP〔AFPBB News〕 (英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年3月14日付) ウォール街で「サブプライム」という言葉を口にすれば、多くの投資家がたじろぐだろう。無理もない。 10年前に世界金融危機が発生した主な理由は、信用ブームの時期に米国で組まれた高リスクの住宅ローンのデフォルト(債務不履行)が始まったことだった。 あれ以来、規制当局も銀行も借り手も、自分の身の丈に合わない住宅を競って買うというクレージーな状況を繰り返すのはごめんだと心に決めている。 ありがたいことに、サブプライム住宅ローンの災いが再来する兆しはほとんどない。 それどころか、ニューヨーク連邦準備銀行が発表した消費者債務の最新データによれば