NTTが来年度から6千億円程度を投じ、電力発電や送配電網網の整備に乗り出すことが11日、分かった。全国に約7300カ所ある電話局に設置した蓄電池やグループ会社のグリーン電力発電などのさまざまな電力の供給源を束ね、電力需給に応じてオフィスや工場、病院などに供給できるようにする。災害時のバックアップ電源として活用することなども見込む。 発電設備や電力網の構築などに向け、来年度から令和7(2025)年度にかけ毎年1千億円程度の設備投資を計画する。電力関連事業の売上高は現在3千億円程度だが、7年度には6千億円に倍増させる方針。 電話局では固定電話の利用減で生じたスペースに繰り返し充放電できるリチウムイオン電池を配備する。さらに、1万台程度の社用車を12年度にはすべて電気自動車(EV)に変えて蓄電池としても使えるようにするのに合わせ、EVの充電設備の設置も増やす。 電話局の周辺などにはグループ会社を