アルコール飲料、緑茶、コーヒーと乳がんの関係を検討 近年、日本人女性の乳がん発症率が上昇しています。海外で行われたいくつかの研究では、飲酒が乳がんリスクを高めることが示唆されていますが、日本人の女性でも同じことが言えるかどうかは不明でした。 そこで今回、京都大学などの研究者たちは、アルコール飲料も含む一般的な飲み物が日本人女性の乳がんリスクに及ぼす影響を調べるために、「JACCスタディ」(*1)の参加者のデータを分析しました。JACCスタディでは、飲料の摂取習慣や、その他の生活習慣に関する情報を、質問票を用いて収集していました。 著者らは今回、アルコール飲料のほか、非アルコール飲料の代表である緑茶とコーヒーの摂取と乳がんの関係について検討しました。コーヒーや緑茶が健康に好ましい影響を及ぼすことを示した報告は複数ありますが、それらの飲料と乳がんリスクの関係については、これまで一貫した結果は得