新型コロナウイルス感染者が出たことから、米子松蔭高校が夏の高校野球鳥取大会への出場辞退を余儀なくされた問題が波紋を広げている。感染したのは、部員でもなければ部関係者でもない学校関係者1人。果たして、ここまでする必要があったのだろうか。一方、開幕を目前に控えた東京五輪では、濃厚接触者でもPCR検査で陰性なら出場可能とする特例措置が取られようとしている。 学校関係者1人の感染だけで甲子園予選辞退の異常ぶり 米子松蔭高校は春の県大会で21年ぶり7度目の優勝を飾り、夏の鳥取県大会で第1シード。優勝候補の筆頭と目されていた。 16日深夜に関係者の陽性反応が判明、17日早朝に部員46人の抗原検査を実施して全員の陰性を確認。しかし、関係者に感染者が確認された場合の県高野連の規定に従い、試合50分前に辞退を決断したという。 高校球児にとって甲子園出場は夢であり、青春の全てを捧げてきたといっても過言ではない