【中東支局】イラン全土に拡大した反政府デモで、英BBC放送などは31日までに、インターネット上に投稿された映像を基に、西部ドルードでデモ参加者2人が治安部隊に射殺されたとの情報があると伝えた。穏健派のロウハニ大統領に加え、シーア派最高指導者ハメネイ師も批判される事態になっている。 12月30日のデモには全土で数千人が加わったもよう。BBCによると、映像では血を流して地面に倒れたまま動かない若者2人が映り、治安部隊に射殺されたと話す声が聞こえた。首都のテヘラン大学ではハメネイ師の退陣を求める人々と警官隊が衝突。各地でハメネイ師をあしらった横断幕や政府の庁舎・車両に放火するなどして一部が暴徒化した。 これに対し、政権側はデモが続けば国家の「鉄拳」が下される-などと警告。国内で人気がある「インスタグラム」やチャットアプリ「テレグラム」などがブロックされたとの情報もある。国営メディアは、30日の政