欧州中央銀行(ECB)の次回利下げがいつになるのか、12日に手がかりはほとんど得られなかった。ラガルド総裁ら政策委員らは景気悪化がどれほど急速に悪化し、それがインフレ見通しに及ぼす影響について、データを待つ姿勢だ。 ECBが追加利下げ、予想通り-インフレ率低下と景気低迷を受け (3) 予想通り中銀預金金利を0.25ポイント引き下げたECBは、金利の特定の道筋を約束することはないとあらためて表明した。ラガルド総裁は、金利の低下軌道は「極めて明らか」だと述べただけだった。 政策判断と併せ、ECBは今後3年間のユーロ圏の経済成長見通しを小幅に下方修正した。景気悪化が物価上昇圧力を冷やし、四半期に1度という現在のペースから利下げが加速すると一部のアナリストはみている。