【シンガポール=青木伸行】シンガポールの2010年の実質国内総生産(GDP)成長率が、前年比14・5%増と過去最高を記録した。製造業、サービス部門が伸長し、カジノが併設された総合リゾート2カ所が昨年、相次ぎオープンし、外国人観光客が増加したことも寄与した。 1965年に独立したシンガポールの実質GDP成長率はこれまで70年の13・8%増が最高で、これを40年ぶりに更新した。2010年の名目GDPも初めて3千億シンガポールドルを突破し、13・9%増の3036億5220万シンガポールドル(約19兆4300億円)となった。 実質GDP成長率を押し上げたのは、製造業で前年比29・7%増と大幅な伸びを示した。分野別ではバイオメディカル(49・8%増)、精密エンジニアリング(40・1%増)、電子製品(35・5%増)-などが牽引(けんいん)した。 10・5%となったサービス部門では、カジノを含む娯楽など