スリランカの海上貿易の拠点コロンボ港。内線終結を機に同国の中継貿易国としての優位性が注目を浴びている(ブルームバーグ) 約25年にわたる内戦が終結したスリランカで経済発展への期待が高まっている。英銀大手HSBCは、中国と香港の関係を引き合いに出し、将来スリランカが「インドの香港になる」と予測した。 スリランカ経済は長年の戦闘が足かせとなり、320億ドル(約3兆800億円)規模に抑えられてきた。17日に発表された09年1月〜3期のGDP(国内総生産)の前年同期比成長率は、世界的な景気後退の影響もあり1.5%にとどまったものの、5月に「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」が敗北を宣言。今後は港湾運営、小売り、服飾、紅茶輸出といった産業の成長が見込まれている。 ≪英銀が回復を予測≫ HSBCのアジア投資戦略主任、アルジュナ・マヘンドラン氏(香港在勤)は「スリランカの港は有利な場所