『やっと、ボクの夢がかなったんだ。 ボクの好きなゴムの衣装に身を包んだ、ボクの大好きな女の子。 誰にも渡さない。誰にも触れさせない。絶対、誰にも触らせるものか。』 『蒲乃菜は、ボクだけの蒲乃菜なんだ・・・。』 一人の少女を愛しすぎたが故に、彼女を自宅の地下室に 監禁してしまった男は、ラバーマスクで目隠しをされ、 視力まで失ってしまった怯える少女に宣言した。 ─── 何もしない。ただ、傍にいて欲しい・・・と。 ひたすら彼女に優しく接し、その愛を得ようとするする男と、 怯え、絶望し、狂気へと駆り立てられていく無力な少女。 たった一人の少女にのみ向けられた男の盲愛に、彼を取り巻く 少女達は気づかない。 男を慕い、一途に愛情を寄せてくる大学の後輩。 十数年振りに再会した幼なじみ。 従姉妹を愛するあまり、主人公に辛くあたり、憎悪してしまうスポーツ少女 心理学を研究する美女は、常に謎めいた微笑を浮かべ