トランプ米大統領は24日、アグロー州で開かれた支持者集会で、日本の車検制度を批判し、自動車検査員を全員米国人にするよう求めた。米国車の販売が低迷する「非関税障壁」の1つとして、米側は日本の車検制度を挙げている。 トランプ氏は集会で「日本の検査制度は中立的でない」と指摘。「検査員は100%、いや700%、中立的な米国人であるべきだ。それで全てうまくいく」と語気を強めた。 米政府は日本の車検が米国車の進出を阻む「非関税障壁」になっていると主張する。一部の米国車ではウインカーの色や車体サイズが日本の基準に合致せず、追加の改造や対応措置が求められるためだ。 演説の中でトランプ氏は「彼らは米国人を裁判官に任命したいと言ってきたこともあった。自動車検査員を米国人にするのは裁判官よりはるかに簡単なはずだ」と皮肉った。 トランプ氏が言及したのは、明治初期の「外国人判事任用問題」を指すとみられる。井上馨外相