『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』の著者であり、企業文化の専門家である冨田憲二氏。一体感のある強い企業であり続けるための「組織の感情マネジメント」の視点から、組織のズレが生まれるメカニズムをひもとき、社員一人ひとりが企業の方向性に共感し、主体的に動くためのヒントを探ります。本記事では、企業文化のキーパーソンを組織で活かすためのポイントを解説しました。 企業文化のキーマンになりやすいのは“献身家タイプ”冨田憲二氏(以下、冨田):(企業文化の)キーマンとなる人は、100社いれば本当にいろんな人がいるとは思うんですが、1つの傾向や資質として、わりとこんな人がなりがちですというのは「ギバー」の人なんです。 「ギバー」と「テイカー」ってわかりますかね? たぶん、聞いたことのある人のほうが多いと思うんですが、簡単に言うと成果を何でも取っていっちゃう人はテイカーであると。(成果