サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
買ってよかったもの
blog.livedoor.jp/booboowambo
2009年04月16日 その後、イッタイどうするのか? 現在、日本経済を苦しめているのは過剰設備である。その過剰設備はアメリカの異様な消費意欲によってもたらされた。その消費意欲は根拠のない与信によって形成されてきた経緯があり、もう二度と元に戻ることはない。 2005年後半から2007年後半にかけて空前の利益を上げた日本の自動車産業は、このまま永遠に消費拡大が続くと思ったのか、巨額の設備投資を行ってきた。2007年に至っては4兆円の経常利益に対して3.2兆円の設備投資額である。設備投資額については新規固定資産で算出しているので、一部ソフトウェア資産等も勘定されるが、そのカネを研究開発、従業員(工員)の給与、株の配当に廻していたらこんな悲惨な状況はそこそこ回避できたのではないかと思う。 定額給付も、地デジや環境対応車補助金も、政府発行紙幣も、やった後でイッタイどうするのかを考えた方がいい。いず
2009年01月08日 置き去りにされた友愛と、責任の取れない自己責任 クリスマスの前にニース郊外の安売りスーパーに買い出しに行った際、バンリュー(簡単に言うとスラム)のクリスマス奉仕の現場にかち合った。 マルセイユのような超ハードなバンリューの事情は知り得ないが、少なくともここに集まってきている人達は幸せそうだ。温かいワインを飲み、美味そうなスープとパンをほおばりながら、みんな笑顔だ。 T���l���thonという日本の24時間テレビに似たイベントがある。今年の募金額はなんと9500万ユーロ以上。120億円を超える。関連のチャリティーを入れると、その倍以上だそうだ。僕は友人家族と幼稚園で屋台をやったのだが、材料費などは全て精算されるため、この額は純益である。日テレが芸能人にギャラを支払って10億円をなんとか集めるのに必死なのとは雲泥の差がある。(僕はそれでもやるべきだと思うが) そして
2008年12月24日 腕時計の水平分業 池田信夫氏が久しぶりにいいことを言っているかと思ったら、惜しいところで間違っている。 自動車産業におけるトヨタの生産方式というのは、系列に延々と続く労働搾取に立脚していて、氏の言う今日までの栄光がただのまぐれだったというのには、全面的に同意する。 ただ、スイス時計の下りである。あまりにもイメージ先行で殴り書きしているので、正しておきたい。 現在、スイスおよびヨーロッパブランドの時計のほとんどは、ムーブメントを、ブレゲやオメガなどのブランドを擁するスウォッチグループのETAから供給を受けている。いわば腕時計界のインテルであって、その体制はPCの歴史よりも遙かに古い。 ムーブメントから一貫生産するブランドを保有するマニファクチュールといわれるロレックスやパテク・フィリプでさえ、IBMやHPが自社CPUと同時にインテルCPUを使うのと同じく、ETAとゼニ
2007年05月21日 すべらないだけで良かったのか。 タダ券をいただいたので、カンヌ映画祭で松本人志の『大日本人』を観てきた。 昨晩の初回の上映は、あまり人が入っていなかったが、今日の2時の回は満員。日本人監督への期待の高さが伺える。 結論から言うと、非常に残念な感じの映画だった。新人監督のスタンディングオベーションはお約束なのだが、何人か仕込みらしい人が必死で煽るものの、なにかちょっと困ったようなそこそこの拍手だけで終わった。 どういうことかというと、笑えるポイントはたくさんあるのだが、映画としての完成度が低すぎるのと、テンポが悪い。日常生活を延々と流す系の映像なんかは、わりとフランスで人気があるのだが、それは映像美があって初めて評価される。 さらに、最後の10分くらいは明らかに手を抜いていて、収拾がつかなくてファーラウェイな終わり方をする学生演劇のような印象だ。これは、プロフェッショ
2007年04月04日 トレンドかドリフトか 最近、ニューヨークの某投機家とよく相場談義をするようになったのだが、彼はよく「Drift」という言葉を口にする。彼は僕と同じく (というよりも彼の影響でそうなったともいえるが) トレンドフォローに激しく懐疑的である。 TrendもDriftも、日本語に訳すとどちらとも「傾向」という様な意味になってしまうが、使われる文脈やニュアンスはかなり異なる。 アメリカの投機家の世界で、それが一般的に使われているのかどうかは定かではないが、僕はこの概念は非常に重要だと考えている。 効率的市場原則に基づくと、「日々の価格は記憶を持たない」ため、次の日の株価がどうなるか、次の一瞬の株価がどうなるかは、完全なランダムと言うことになってしまう。 それに対し、ジョージ・ソロスは「観察者が観察対象の中にいる」状態が市場であり、観察行為そのものが対象に影響を与えるという指
2010年02月28日 ベーシックインカムの前にやるべき普通のこと 堀江氏とフランスの日々の人との間でベーシックインカムについてのやりとりがなされている。 一見喧嘩しているようにも見えるが、生産性を大して高めない労働の価値を見直すべきだという見解は両者とも一致している。ベーシックインカムの実現可能性と実現に向けてのプロセスに相違があるわけだ。 ベーシックインカムが制度として実現可能かと言うと、ただの決めの問題なわけで、可能である。財源も単純化すると二つしかない。所得税の増税か国債の増発だ。 日本の場合、所得税には増税の余地があるし、ユーロ圏の様に財政規律が制度上厳しく制限されているわけでもない(いざとなればゼロ金利赤字国債である政府発行貨幣も可能)ので、強権が発動されればむしろヨーロッパよりも導入は容易にも思える。しかし、日本の財政と、日本人の税に関する考え方の未熟さを考えると、新しい再配
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『50万円から小豆御殿 〜商品先物取引ブログ〜 只今投機休業中』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く