2014年02月07日 現代音楽のジレンマ 本当は就活終わるまでこういうマジな記事は書かないと思っていたのだけど、昨今の某作曲家のニュースを見るに、耐え難いものがあったので、あらためてまとめることにする。 本件には著作権やNHKの問題などいろいろ周辺事案がくすぶっているが、僕が気になるのは、佐村河内氏とそれを取り巻く音楽批評に見られる熱狂と、その欺瞞である。 いわゆるクラシック音楽は、もともと上流階級のみに許された高級品であり、一般人が理解するのは難しい。 二十世紀になってから、音楽が上流階級だけではなく、労働者の層など幅広く愛好されるようになってからは、流行歌と呼ばれるポップス的な音楽が広く親しまれるようになった。それらはレコードやテレビ・ラジオの放送という極めて広範囲への同時演奏を手に入れ、急激に成長した。 テレビやラジオでは、一人でも多くの人に聞いてもらうのが一番の目標である。人数だ