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掃除・片付け
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私がアル添酒があまり好きでなく、純米造りを好んでいるので、 表題のようなことを、よく聞かれたりします。 そういう時に、現状の私の認識では、期待を裏切るようなことを言わねばならないのが 苦痛です。 おそらく、製造に関わる人に、 同じ量を飲んだ場合、悪酔いしやすいのが、アル添酒か純米酒かどちらかと尋ねれば、 「たいして差はないけど、強いて言えば、純米酒のほうだろう」と答える人も 少なくないように思います。 例えば、ここにアルコール度数16%のもろみがあります。 このもろみの半分を、そのまま搾って純米にします。 そして残りの半分のもろみには、 30%濃度の醸造アルコール(純粋なエチルアルコール)をアル添したとします。これを、 さらに水で割って、アルコール16%に調整します。 この2つ、どちらが酔いにくい代物かというと、 やはり後者(エタノールを加えた後、加水して元のアルコール度数に戻したほう)で
ご報告ですが、今年も金賞をいただくことができました。昨年も生酛系酒母、純米での出品で金賞をいただきましたが、今年は、現在当蔵が全量それに移行した古典的生酛で受賞できました。私は生米麹で頭がいっぱいで、こうしたコンテスト酒はほぼノータッチです。昨年同様、製造部長の古関以下、蔵人が協力して造りあげました。とはいえ、ほかのすべての酒と同様に淡々と製造した酒です。我々の普段のあり方を認めていただいたような気がして、そこがありがたいと思っています。 しかし、(山廃を含む)生酛系酒母での出品は、かなり珍しく、ほぼゼロに近いような状況でしょう。金賞は、私が知るところは山形の「初孫」さんとうちだけだと思いますが、そもそも、まあこの2軒しか生酛系酒母で出品はしていないような気がします。(間違ってたらゴメンなさい) 酒類総合研究所の入賞酒一覧↓ http://www.nrib.go.jp/kan/h27by/
最近は「生酛」について興味を抱かれる方が業界内外でも増えてきたようで、素晴らしいことだなと思っています。しかし生酛は、酒税法でも定義されていませんし、また製法も規定されておらず、なかなかその形が判然としないところがあります。そこで私がよく質問を受ける点を中心に、我々で理解している範疇で、その歴史的背景を含めて、まとめてみたいと思っています。 1、「生酛」の名の由来について 「どうして生酛というのですか?」という質問をよく頂くのですが、それについて考えてみましょう。 「生酛」という名前はそんなに昔からある言葉ではありません。明治期には「普通酛」と呼ばれていました。もともと、江戸期では「寒酛」と称されておりました。なぜかといいますと、生酛系酒母は、仕込直後に米を溶かすために5〜6度の低温に置く作業が必要になります。初期は手で混ぜて溶かしていましたし、そのあとは酛擦りが開発されますが、こうした作
毎年恒例の新年搾りたてのTシャツの販売を今年も行うことになりました。 本年度のデザイン「Wheel of Fortune2020」は、タロットカードの「運命の輪」をモチーフにしております。ネズミ年ということで、はじめはネズミが中で走るような輪っか(ハムスターサークル)が思い浮かんだのですが、そこから「輪」つながりでタロットカードのイメージがあてはまるのではないかとその線で考えることにいたしました。 その後「輪」のイメージは、「水車」——当蔵の自社田がある秋田市河辺の鵜養地区に将来造りたいとおもっている、玄米搗精用の「水車」につながりまして、ここで「田んぼ」という酒らしいテーマも重ね合わされることになりました。こうして水や稲などが配置され、最後に肝心のネズミは、(米を好むことから)豊作・豊穣のシンボルとして王族のような衣装をまとわせることとなり、晴れて完成と相成りました。 タロットカードの「
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