サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
WWDC24
blog.goo.ne.jp/druchino
集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? いやー、涼しくなりましたな。 とういことで、今週もよろしくお願いしまふ。 まずはNEJMから。とは言っても集中治療の話ではないのだけど。 Govindarajan A, Urbach DR, Kumar M, et al. Outcomes of Daytime Procedures Performed by Attending Surgeons after Night Work. N Engl J Med. 2015 Aug 27;373(9):845-853. PMID: 26308685. カナダのオンタリオ州の医療関連のデータベースを複数用いた研究。深夜0時から朝7時の間に特定の診療請求をした(つまり夜中に働いた)医師が、その日の日中に行った12の手技(整形とか心外とか消外とか
集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? “研究のデザインの仕方”的な教科書にはいろいろなことが書いてある、らしい。 例えば、研究テーマを考えるときには、FINER、 ・Feasible(実施可能性) ・Interesting(科学的興味深さ) ・Novel(新規性) ・Ethical(倫理性) ・Relevant(必要性) を意識しなさい、とか。 ちなみに、“書いてあるらしい”と書いたのは、僕は研究の仕方についてまともに教科書を読んだことがないからだ。 さらにちなみに、統計の教科書も、研修医の頃にちょっと読んだ以外は読んでいない。 さらにさらにちなみに、集中治療の教科書も、集中治療医になろうと決めたときに”ICU book”を、文字通りむさぼり読んだとき以外、読んでいない。 でもそれなりに集中治療の臨床をしたり、自分で統計解
集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? メールのコピペシリーズ第3弾はちょっと違う感じのやつで。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2008年8月29日 10:41:45 内野@慈恵ICUです。 >『血糖値 mg/dL⇒mmol/L』 >"To convert glucose values to mmol/L, multiply by 0.0555. " これにはもっとうまい方法があります。 血清浸透圧=2 x (Na+K) + Glu/18 + BUN/2.8 という式は皆さんご存じではないでしょうか。 これってつまりはGluとBUNをmg/dlからmmol/Lに換算するものなので、 血糖:mg/dlを18で割るとmmol/L BUN:mg/dlを2.8で割るとurea mmol/L となります。 これ以外に集中治
集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 職場ではいつも言っていることなので、てっきりブログにも書いたかと思っていたら、まだだった。 たくさんあるので、複数回に分けて書いてみようかなと。 ICUでは、アラームがとてもよく鳴る。 そして、その多くは誤報であることが知られている。 その結果、みんな、無視するようになる。 僕はこの現象を”オオカミが来たぞー症候群”と以前から呼んでいたのだが、外国でも"crying wolf"と呼ぶらしい。 より一般的な表現は、"alarm fatigue"らしい。 アラームを鳴らしっぱなしにしておくことが良い事か悪い事か、と聞かれたら、誰でも悪い事だと答えるに違いない。では、どうして悪い事なのか、と聞かれたら、何と答えるか? 1:確率は高くないけど、本当に患者さんに有害な事が起こっていて、それに気が
集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 昨日、ICUに、別の病院の呼吸器内科医から電話がかかってきた。自分が見ている患者さんの人工呼吸器の設定について、教えてほしいと。 珍しい電話があるもんだと、話を聞いた。 そして、ビックリした。 呼吸器の設定も、鎮静剤の使い方も、自分のやっていることに対する理解も、無茶苦茶だった。 できる限りのコメントはしたが、果たして通じただろうか。 多分こんなこと、日本中で行われているに違いない。 この問題の根本は、そんな医者が存在すること、じゃない。 そもそも、重症患者を重症患者管理を専門としていない医者がみてしまう、もしくはみなければいけないという日本の医療システムの問題だ。 呼吸器内科医が、”呼吸器”疾患を、人工”呼吸”器を使って診療して何がいけないのか。 きっと、日本中でそう思っているに違い
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『blog.goo.ne.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く