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中東情勢
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岩波の漱石全集で、いくつかの作品を読んだことがある。 読みやすく文字を直した文庫版で読むのとは一味違う面白さが味わえたことのひとつが、漱石の当て字である。 現代では、当て字での表現はあまり使われないし、使っても間違っているくらいにしか受け取られない。 しかし、漱石先生のお作となると、当て字も味わいとなり、そこはかとない情趣を醸し出すのである。 当て字を使った背景を推察するに、いくつかの理由があるのではないかと思う。 理由その一 当時は口語文を作っていく過程であり、表現をさまざまに模索していた 理由その二 定型化した表現がなかった 理由その三 読み物としての面白さを出すため 理由その四 豊かな漢学の素養が漢字をおのずと使わしめた(少年時代、漢学塾二松学舎に学んでいる) こういったことを、小生は推測するのである。 それでは、デビュー作の「吾輩は猫である」(明治三十八年~三十九年)からいくつか拾
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